フィンガースタイル・ギター

dilbelau

2011年11月08日 08:58

10月30日17時から、東莱文化会館で開かれたギターのコンサートを夫と聴きに行った。フィンガースタイル・ギタリストの김종걸(キム・ジョンゴル)氏の初めてのコンサートだ。

ゲストとしてAki Miyoshi氏も参加するという。2人は前日の29日にはソウルでのコンサートを終え、この日はキム・ジョンゴル氏の出身地・釜山でのコンサートだ。

キム・ジョンゴル、Aki Miyoshi、という名前はどちらも聞いたことがなかったが、昔ギターをよく楽しんでいたという夫がこのコンサートの記事を新聞で見つけ、良さそうだから行ってみようということに。

東莱文化会館大劇場(▼)。なかなか立派な建物だ。





ロビーにはすでにたくさんの人が入っていた。小・中学生ぐらいに見える子どもから、中高年まで年齢層は広い。入場料は1人10,000w。



まず、Aki Miyoshi氏の演奏から。1時間弱、7~8曲ほどをほとんどずっと立ったまま演奏していた。



自己紹介や演奏曲目の紹介などは、準備していた紙を見ながら韓国語で、こみいった話は通訳を通してしていた。私はギターのことは全く分からないが、とても美しい音色だった。観客の反応も非常によく大きな拍手がわいていた。



休憩を挟んで、キム・ジョンゴル氏の演奏。彼はもともとギターを始める前はドラムを演奏していて、髪をいろんな色に染めたりもしていたのだそう。演奏と演奏の間には、気取らない優しい語り口でそういう話もしてくれた。

ギターを始めるようになったが、当時フィンガースタイルはまだ韓国ではあまり知られておらず、勉強も兼ねて日本に行ったときにAki Miyoshi氏と知り合ったのだそうだ。



Aki Miyoshi氏の演奏は繊細な印象だったのに対し、キム・ジョンゴル氏の演奏はエネルギッシュな印象を受けた。

ギターは左手の指で弦を押さえ、右手の指で弦をかき鳴らす、という程度の認識しかない私には、目からウロコの演奏だった。ボディーを指やこぶしで叩いたりしてリズムをとったり、本来ボディ部分で動かす右手がネックの部分の弦をはじいていたり、はたまた弦をかき鳴らすのではなく揃えた指で上から弦を叩くようにしたり・・・と、さまざまな演奏方法があった。

ギターだけで演奏しているのではなく、まるでパーカッションなど他の楽器と一緒に演奏しているかのように聞こえた。ギター1つであんなにもいろいろな音色を出せるとは。魔法の手だ。

キム・ジョンゴル氏も、アンコール2曲を含めて1時間程度の演奏。終了後、2人ともロビーでサインのサービス。Aki Miyoshi氏は自身のCDの販売もしていた。





サインを待つ長蛇の列(▼)。



キム・ジョンゴル氏は、2003年釜山MBC大学歌謡祭で銀賞、2004年全国MBC大学歌謡祭で銀賞、2011フィンガーピッキングデイ大阪大会で優秀賞を受賞するなどの実力派のようだ。ギターの経験がある夫も彼の演奏を絶賛していた。

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