線路は続くよ 2

dilbelau

2011年09月21日 08:59

つづき

この日はチュソク(旧暦のお盆)当日(9月12日)だったので、あまり込み合っていないかと思いきや、なんのなんのけっこうな人出だった。特に家族連れが目立った。チュソクで親戚が集まり、じゃあみんなで軽電鉄でも・・・、ということだろう。

ちなみに釜山-金海軽電鉄運営㈱によると、軽電鉄の利用客は無料試乗初日の9日は50,776人。チュソク連休中は10日が45,344人、11日44,218人、12日43,073人、13日54,306人と1日平均4万人を上回ったそうだ。

車体は2両編成。無人運転なので運転室や車掌室がない。そのため先頭車体と最後尾の車両の両端は、大きなガラスから線路や周りの風景がよく見える。子供たちもその風景に釘付けだ。



試乗してウキウキしているのは子供たちだけではなかった。大人でも、まるで新幹線の試乗でもしているかのように楽しげな人もいた。



軽電鉄は全線高架で、また線路のすぐ近くには高層ビルがあまりないため、窓からはよく周りの風景が見渡せる。



金海国際空港までは、沙上駅から6分だ。国際線ターミナルビル(▼)。



開通を目前に控えた頃、乗客の乗り降り時にドアが開いている時間が非常に短いと問題になっていた。各駅の軽電鉄の停車時間は20秒だが、スクリーンドアと車体のドアが開くのと閉まるのにかかる時間が14秒。なので、乗客が乗り降りできる時間は実質6秒しかないというのだ。

釜山の地下鉄と比べてもかなり短く、これでは乗車・下車し損ねる人が出る恐れもあり、安全性の面でも問題があるのではないかという指摘があったのだ。

それに対し釜山-金海軽電鉄運営㈱側は、ドアの開放時間を延長するとなると運行ダイヤを組み直さねばならず、そうすると1日に運行できる列車の数が減ってしまい収益源につながるため検討が必要との見解。

安全性を確保するよう、緊急時にはすぐ対処できるよう開通後100日間は職員を駅や車内に配置し、様子を見ていくというような回答だったようだ。

しかし実際に試乗してみたが、ドアの開放時間は6秒ということはなくもっと長かった。けっこう多くの人が乗車していたが、少なくとも私たちが乗っている間は混乱はなく、特に安全性に問題があるようには感じなかった。



つづく

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