Busan Global Centerオープン
今までは釜山市役所1階に事務所があった 「
釜山国際交流財団」 がこのたび移転した。新しいオフィスは、市役所の斜め向かいにある 「国民年金公団」 ビルの13階。
移転と同時に、釜山に住む外国人をより体系的に支援することや、外国人と釜山市民の交流を深めることなどを目的とした、「
Busan Global Center」 がオープンした。釜山には現在約5万人の外国人が住んでおり、中でも一番多いのは中国人で全体の約40%を占めるそうだ。
主な事業は 「外国人のためのプログラム」、「市民と外国人のためのプログラム」、「市民のためのプログラム」 の3つから成る。
「外国人のためのプログラム」 としては、コールセンター(1577-7716=韓国語・英語・中国語・ベトナム語・インドネシア語・ロシア語・ウズベキスタン語のネイティブスピーカーが対応)での相談、専門分野(労務・法律・税務・不動産など)の相談、留学生の相談などのほか、「移動相談」 も行っている。「移動相談」 は、マートや宗教団体、外国人が密集している地域などに職員が出向き、いろいろな相談に応じるというサービス。
また、釜山で暮らし始めた外国人が、すぐに必要となるのが携帯電話と銀行の口座。しかし慣れない土地でどうやって手続きすればよいか分からないケースも多い。そのため、Busan Global Centerが携帯電話の加入や銀行口座開設の手続きを手伝うというサービスもしている。
さらに観光案内センターの運営や韓国語講座の運営など、さまざまなサービスで外国人を支援している。
また 「市民と外国人のためのサービス」 の一つに交流プログラムがある。Busan Global Center内には無料でインターネットを利用できるパソコンや、新聞・雑誌などの外国の刊行誌なども用意されており、外国人・韓国人問わず誰でも気軽に訪れることができる。
交流プログラムの一環として中古品売買がある。これは、留学・ビジネス期間を終えて本国へ帰る外国人が、不要となった家具や電化製品をそれらを必要とする人に安く売るというもの。
さらに 「市民のためのサービス」 としては、市民世界文化教室(各国の文化などをその国の人から学ぶ)の運営などがある。
これらのサービスに加え、「
Busan Life」 というウェブサイトを運営(韓国語・英語・日本語・中国語)。文字通り釜山での生活に必要な情報などがたくさん盛り込まれている。他にも 新聞紙版の 「Busan Life」 や、「Life in Busan」 という冊子なども発行している。
以上のような多様なサービスで、釜山で暮らす外国人がより便利により快適に生活できるよう支援するのがBusan Global Centerだ。オープンの3月28日に先立ち、先日 「外国人支援事業諮問委員会」 が開かれた。私を含め今年度の諮問委員に選ばれた13ヶ国の人が第1回の諮問委員会に参加した。
数名が欠席していたが、フィリピン・バングラデシュ・ロシア・モンゴル・中国・ケニア・メキシコ・インドなど、各国の人々が一同に会するとまさに ‘Global’ といった感じだった。今後、Busan Global Centerや同センターが展開する様々なサービスをいかに外国人に活用してもらうか、どのようにすれば外国人に同センターの存在を効率的に広報することができるかなどについて、活発な意見交換がなされた。
会議終了後は、同ビル2階にあるビュッフェスタイルのレストランで夕食。ここでも様々な国の人と話すことが出来、私にとっても有意義な時間となった。
Busan Global Center
釜山市蓮堤区中央路1992(国民年金公団13階)
(051) 668-7900
関連記事