ブラボ～！민영기（ミン・ヨンギ）

つづき

それにしても이순신（イ・スンシン）役の민영기（ミン・ヨンギ）氏の歌声は、本当に素晴らしいものだった。ミュージカル俳優とのことだが、まるでオペラ歌手のような声量で、聞いているこちらの身体が、彼の声によって後ろに押されるように感じるほどだ。



場面が変わって舞台が暗転するたびに観客から拍手がわきおこるのだが、ミン・スンギ氏の歌声の後の拍手は明らかにその他のときの拍手とは違っていた。

ミュージカル 『이순신（イ・スンシン）』 を観に来たというより、ミュージカル俳優 민영기（ミン・ヨンギ）氏のステージを楽しみに来たと思われる、若い女性ファンも多いようだった。

イ・スンシンが愛する家族と離れ、朝鮮水軍の将軍として日本軍と戦う場面や、見事日本軍を破って勝利する場面、そして最期は日本軍の流れ弾に当たってこの世を去る場面など、実に見ごたえのある2時間半だった。



最後の挨拶のときには、立ち上がって拍手を送る熱狂的な女性ファンも多かった。





アンコールに応えて先述の 『나를 태워라』 を歌うミン・ヨンギ氏。







釜山での公演（6月11～13日）の後は、6月24~26日には大邱オペラハウスにて、7月22～23日には密陽演劇村城壁劇場（開館公演）にて、また8月7～8日には馬山315アートセンターにて、それぞれ上演される予定だ。