挨拶の横断幕

dilbelau

2010年06月04日 17:29

去る6月2日に、第5回全国同時地方選挙が執り行われた。

選挙前は、大音量で音楽を流したり大きな声で演説をする選挙カーのために騒々しく、また選挙が終わったら終わったで各党の勝因・敗因などを分析するテレビ番組が大々的に放送され、まだまだ選挙の余韻たっぷりの日々。

街を歩いていて目につく多くの横断幕。選挙前から掲げられていた横断幕が、まだ取り外されていないのかと思ったが、よくよく見てみると選挙後に新たに取り付けられた ”挨拶の横断幕” だった。

前期に引き続き、釜山広域市長当選したハンナラ党の허남식(許南植)氏は、ガッツポーズのイラストとともに 「釜山の発展のため、より一層一所懸命駆けていきます」(▼)。



そして、この許南植氏の対立候補であった、民主党の김정길(金正吉)氏は落選したものの 「偉大な釜山市民の皆さん、愛しています!温かい声援を忘れません!」 という横断幕を掲げている(▼)。



こちらも、当選者が掲げた 「温かい声援に感謝申し上げ、さらに一生懸命働きます」、「偉大な水営区民の声援に感謝申し上げます。一所懸命働きます」 というメッセージ(▼)。



当選者は ”当選御礼” 、そして落選者も ”それでもご声援ありがとうございました” という、候補者たちからのそれぞれのメッセージ。これらの横断幕は、当然選挙後に急ぎ準備され取り付けられたものだろう。

日本では、選挙後に当選者や落選者からのこういうメッセージは掲げられていただろうかと、しばし考えてみるが、そういう絵は思い浮かばない。

当選するまでは有権者に必死にアピールしお願いするのに、当選してしまうとその後は、自分を選んでくれた有権者のことなど忘れてしまったかのような政治家もいるとか、いないとか・・・。

是非、この横断幕に書かれたメッセージの通り、投票所に足を運んだ有権者の期待に応えていって欲しいものだ。

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