'10.3.20(土)アジトにて・・・

dilbelau

2010年03月20日 11:40

先日、よく晴れて気持ちがよいので、どこか散歩にでも行こうかと考えていると電話が鳴った。以前、一緒に韓国語・日本語の勉強をしていた、韓国人の友人Kさんからだ。大学の教壇に立つKさんは何かとお忙しいようで、最近はしばらく連絡を取り合っていなかったので、お話しするのはずいぶん久しぶりだ。

変わらず優しい口調のKさん。
「急なことなんだけど・・・」
今から(共通の友人である)韓国人のHさんと昼食を食べに行くので、一緒に行かないかというお誘いだった。

もちろん、喜んで!!
すぐに家を出て待ち合わせ場所へ。
お二人とも韓国人でありながら辛い食べ物はあまりお好きではなく(そういう韓国人も周りにけっこういる)、この日向かったのもカルククスの店。

Hさんは何度か入ったことがあるそうで、店内に入って席はたくさん空いているのにずんずん奥の方へ進んでいく。すると、窓際の目立たないところに数段の階段があり、そこを上がっていくのだ。そんなところに階段があるとは、知っている人でない限りまず分からない。

階段を上がると、そこは8人ほどが座れるようになっている、小さな個室空間になっているのだった。こんなところに席があるとはと驚くKさんと私に、普段ココは人気で予約しないと座れないこともあるのよ、とHさんが教えてくれる。

屋根裏部屋のような、ロフトのようなそんなちょこっとした空間。それでいて大きな窓にも面しているので、暗い感じはない。「アジトなのよ」 といたずらっぽく笑うHさん。

さて칼국수(カルククス)や만두(餃子や肉まん)、굴국밥(牡蠣のクッパ)などが並ぶメニューの中から私たちが選んだのは、「들께손칼국수(エゴマのカルククス)=5,000ウォン」 を1つずつと 「해불파전(海産物のパジョン)=7,000ウォン」 を1枚。

まず ”アジト” に運ばれてきたのは、海産物のパジョン。表面はカリカリに焼き上げられて香ばしく、具だくさんでおいしい。3人で集まるのは久しぶりで、パジョンをつつきながら話に花が咲く。



ちょうどパジョンを食べ終える頃、ゴマのカルククスが登場。



いかにも濃厚なスープは、ゴマドレッシングのような色。トッピングされているカボチャの色が鮮やかだ。ゴマのカルククス好きの私には、たまらなくおいしそうに見える。

まずはスープを一口。期待どおりのおいしさだ。香ばしいゴマの香りが口の中に広がる。
麺も、手打ちらしいもちもち感が楽しめる。具は少なめ。カボチャの他に、ジャガイモのスライスが入っているだけというシンプルさ。

カルククスは、このゴマの他にも 「매생이칼구수」 というものが同じく5,000である。「매생이」 とは 「カプサアオノリ」 という海藻の一種だそうで、これもいつか食べてみたい。

”アジト” は個室になっているのでゆっくりとくつろげ、また他の客のことを気にせず思う存分おしゃべりができるのもいい。食べ終えてからも、腰を落ち着けてしばらくあれやこれやとおしゃべり。気がつくと店に入って1時間半以上が経っていた。



「今日は私が誘ったから私が・・・」 というKさんを制してHさんが、「そんなふうにするとお互いに負担だから、”割り勘” にしましょう。ソウルでは ”割り勘” の習慣が広まってきてるらしいわよ。その方が楽でしょ。」 と。

韓国では、この日のように数人が集まって食事をした場合、誰か1人が代表して(多くの場合誘った人が)支払いをし、その次の機会には別の誰かが支払うという方法が一般的。(または、数人の学生と先生が食べに行った場合などは、先生が支払うのが一般的)

日本のような ”割り勘” は ”水くさい・情がない・冷たい” 感じがするとして、韓国ではあまりしないのだが、ご馳走する方もされる方も負担に感じる場合もあるのも事実。最近ではこのように、自分が食べた分だけ払うスタイルも増えてきていると聞く。

ということで、仲良く ”割り勘” で会計を済ませて外に出ると、ポカポカ陽気。またこんなふうに時々会って食事でもしましょうね、と別れた。



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