'10.1.4(月)豆腐の村へようこそ

dilbelau

2010年01月04日 09:06

以前、”日本から遊びに来た友人が東莱パジョンを食べたいというので一緒に行くのだ”、という話をSオンニにしたときのこと。
「パジョンが食べたいのなら、わざわざ東莱まで行かなくても近くにおいしい店がある」 と教えてもらった店があった。

そのときは、日本の友人が ”やはり一度は有名な東莱パジョンを食べてみたい” という希望だったので東莱パジョンを食べに行ったのだったが、オンニが教えてくれたその店も気になって、先日夫と行ってみた。

「두부마을(豆腐の村)」 というその店は、店名の通り豆腐を使った料理が人気だそうだ。オンニの話では、パジョンもおいしいが 「콩비지찌개(おからのチゲ)」 や 「대나무통밥(竹を器にして炊いたご飯)」 もおすすめだとか。

メニューを見るとどれもおいしそうであれもこれも食べてみたくなるのだが、夫と2人で食べられる量を考えて、この日は 「해물파전(海鮮パジョン)10,000ウォン」 と、オンニおすすめの 「콩비지찌개(おからのチゲ)5,000ウォン」 を注文することにした。

店内は外から見るより広く、個室もいくつかあって家族の集まりなどにもよく利用されるようだ。この日もお正月後の日曜日とあって、家族連れが多かった。常連さんも多いようだ。店内はオンドルがよくきいていて暖かい。

厨房には別に人がいるようだが、注文をとったり料理を運んだりするのは、見るからに実直そうなご主人とおばさん。ご夫婦だろうか。

やがて料理が運ばれてくる。海鮮パジョン(↓↓)



たっぷりのワケギとイカ・小エビ。東莱パジョンのような生地のふんわり感はないが、家庭的で素朴な味だ。しょう油ベースのピリ辛ソースをつけていただく。

そしてこれがオンニが絶賛するおからのチゲ(↓↓)。



他の店でもおからのチゲは何度か食べたことがあるが、この店のはおからの粒がけっこうしっかりと残っている。おからというよりは、豆腐を細かく細かく砕いたものという感じ。色は若干赤いが味付けは控えめにしてあるので、豆の香りが感じられておいしい。熱々をいただくと身体も温まる。



おからのチゲには、ご飯と小皿のおかずが少しついてくる。



おいしく、おなかいっぱいいただいた。
メニューは他にも、「대나무통밥(竹を器にして炊いたご飯)」 (2人分30,000ウォン、3人分35,000ウォン、4人分以上は1人分あたり10,000ウォン)、「두부버섯전골(豆腐・キノコチョンゴル)」(2人分20,000ウォン、3~4人分30,000ウォン)、「특보쌈(特ポッサム)」(20,000ウォン)、「두부보쌈(豆腐のポッサム)」(15,000ウォン)、「홍어무침(エイの和え物)」(15,000ウォン)など、大人数で食べるメニューが多い。

また、「두부마을정식(豆腐の村定食)」(6,000ウォン)や 「순두부찌개(豆腐のチゲ)」(5,000ウォン)など、1人でも食べられるメニューもある。

レジでお金を支払うと、店のご主人が 「日本の方ですか?」 と声をかけてくださる。私がそうですと答えるが早いか、レジ付近に張ってある紙を私に見せ、「ほら、日本の雑誌に載ったんですよ、うちの店!!」 と。日本の、韓国のガイドブックのグルメコーナーにこの店が紹介されたのだそうだ(2006年)。確かに豆腐は日本人にとっても大変馴染みの深い食材。それを日本とは少し違う調理法で作った料理は、日本人にも人気だろう。

愛想よく見送ってくれたご主人。また他のメニューも食べに来てみたい。



두부마을(トゥブマウル)
釜山市水営区南川1洞45-38
(051) 624-6466

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