'09.10.14(水)鶴瓶の 『Dear Doctor』
今月8日に開幕した 「釜山国際映画祭(PIFF)」。
私たちが、前売り開始日にかろうじてチケットを手に入れることができた唯一の作品 『
Dear Doctor』 を、12日夫と観に行った。韓国語題は 『우리 의사 선생님』。
西川美和監督、笑福亭鶴瓶、八千草薫、香川照之、笹野高史、余貴美子、井川遥、瑛太らが演ずる、実際に存在しそうな日本の過疎化の進んだ村での物語。
会場の南浦洞の대영シネマ前は、たくさんの人で賑わっている。特設ステージ上ではダンスを披露する女性グループと、それを観ている大勢の人たち。
PIFF関連グッズを売るテント。
仕事帰りの夫と待ち合わせし、会場内の階段をぞろぞろと上る人たちに続いて私たちも階段を上がる。
会場は1階席・2階席ともほぼ満席。
韓国語と英語の字幕。
冒頭からユーモラスなシーンが映し出されると大きな笑い声が起こり、観客の多くは映画をとても楽しんでいるようだった。
八千草薫や香川照之、笹野高史などのベテラン俳優たちの演技はさすがの一言。
井川遥や瑛太らの若々しい演技も爽やか。
人間の感情の機微を実に見事に描き出し、観ている人にも登場人物一人ひとりの気持ちが手に取るように感じられる、そんな素晴らしい作品だった。
生身の人間ならば誰しもが持ちうる、心の影のような部分にも焦点を当て、観ている人を深く共感させる。
細やかな表現は女性監督ならではとも言えるだろうか。
エンドロールが始まると、会場からは大きな拍手がわき起こっていた。
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