'09.5.25(月)「韓国語で落語」 笑福亭銀瓶さん

dilbelau

2009年05月26日 08:27

今日はとても楽しみにしていた日。

テレビでもお馴染みの落語家 笑福亭鶴瓶さんの愛弟子、笑福亭銀瓶さんが昨年に引き続き、ここ釜山で 「韓国語の落語」 を披露してくれる日だ。

笑福亭銀瓶さんは、韓国人の祖父母と両親をもつ、いわゆる在日3世の方。しかし、日本で生まれ育ち日本の学校へ通い、日本語で生活してきたため、母国語は完全に日本語。

2002年に自分の 「祖国」 がどんなところか見てみたくてソウルに来られたそうだが、彼の目に韓国は 「祖国」 ではなく 「外国」 として映ったそうだ。韓国語ができなかったからだ。

その後、日本で韓流ブームがわきおこったのをきっかけに、「韓国のことを自分の祖国だと感じたい」 という思いから、2004年より少しずつ韓国語の勉強を始められ、2005年から韓国語で落語をするようになったのだそうだ。

わずか1年の勉強で、韓国語で落語をするようになるとは、それはそれはものすごい努力を積み重ねられたのだろう。

そして、一昨年は釜山外国語大学、昨年は釜山市立博物館大講堂にてそれぞれ 「韓国語の落語」 を披露され、今年は何と5月23日に春川博物館大講堂、そして今日の釜慶大学、さらに26日には済州島の済州大学と、計3ヶ所で披露されるのだそうだ。

さながら、”韓国全国ツアー”のようになってきている。

それもそのはず、毎年開かれているこの韓国語の落語公演、韓国人にもすこぶる評判がいい。私が彼の落語を韓国で聴くのは今年で2回目だが、昨年も会場はほぼ満員で、客席に座った韓国人たちの反応もとてもよかった。評判がいいからこそ、公演回数も増えていっているのだろう。

今年も、会場には非常に多くの人がつめかけ、座席は満席。立ち見の人もいるほど。
釜慶大学の日本語学部の生徒も、授業の一環として聴きにきているのだそうだ。

そんな満員の会場に、笑福亭銀瓶さんが姿を現すと大きな拍手と歓声がわき起こる。
「よっ、ぎんぺいっ!!」 というかけ声も。



つづく

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