昨日、南浦洞で 「朝鮮通信使祭り」 の様子を見物したあと、いったん家に戻り、夜は
「KCM」 のコンサートへ夫と出かけた。
「KCM」 という歌手のコンサートは去年の同時期に初めて行き、そのすばらしい歌声に2人とも感動。早速CDまで買ったほどだった。
今年もその歌声をナマで聴きたくて、とても楽しみにしていたコンサートだった。
あらかじめ電話で予約し入金してあったので、後は会場の券売所でチケットを受け取るだけ。少し早めに会場に向かったのだが、券売所の前には長蛇の列。
私たちと同じように 「電話予約→会場でチケット受け取り」 という人が非常に多いわりに、券売所の窓口はたったの2つ。20分ほど並んでようやくチケットを受け取ることができた。
しかし、私たちの後からもどんどんそのような人たちが来て、全ての電話予約者がチケットを受け取り会場に入るまでは、コンサートを開始することはできないようで、予定時間を40分過ぎた頃ようやく始まった。
去年も確か同様に開始が遅れたが、開始時間遅延のアナウンスが適宜なされていた。今年はそのようなアナウンスは一切なし。それでも会場内で待っているファンたちは、関係者に苦情を言ったりすることなく、平然と待っていた。韓国では、こんなことはよくあることなのだろう。
さて、会場の照明が落とされ、音楽のボリュームが上がり、いよいよ始まる気配。
向こう側が透けて見える生地の幕の向こうに、KCMの姿が浮かび上がると、会場には絶叫にも近い歓声が上がる。開始時間が遅れたことを気にしていたのだろう、開口一番大きな声で 「遅れてすみませんでした!」 と。やはりファンを大切にする姿勢は健在のようだ。
4オクターブを誇ると言われるその歌声は、相変わらず素晴らしい。その広い声域ともに、迫力のある声量には圧倒される。特に高音部分は何度聴いても感動する。
途中、Whitney Houstonの 『Always Love You』 を歌ったのだが、ホイットニー・ヒューストン本人よりも迫力があるようにさえ聞こえる。聞き惚れるとはまさにこのこと。
衣装を変えながら、ファンたちを魅了する。
歌と歌の合間に、スクリーンに短編映画を映し出したり、ラジオ放送を収録しているという設定でアナウンサー(?)とトークしたりという演出も。
それはそれで面白かったのだが、去年に比べると、歌った曲の数が若干少なかったようなのが、少々残念でもあった。
会場に来ているファンたちは女性たちが圧倒的に多かったが、カップルも多かったので、男女比は3対7といったところだっただろうか。
ちょうど夫の斜め後ろの席に座っていた女性が、熱狂的なファンのようで、KCMが何かしゃべったりパフォーマンスをしたりするたびに、「きゃ~~~~~!」 と悲鳴のような絶叫を上げ、その絶叫が夫の耳を直撃…。なかなか激しい女性だった。
KCM自身が、歌うことが楽しくて楽しくてしょうがないというように本当に楽しそうに歌うので、聴いている私たちも楽しくなる、そんなコンサートだった。