'09.3.19(木)沸騰するテンジャンチゲ
昨年、釜山に来た当初、わりとよく通っていたテンジャンチゲの店。
まだ近所にどんな店があるのかあまりよく知らず、また韓国語もほとんどできなかった頃、女優の渡辺えりさん (*) 似の店員さんが親切にしてくれることや、値段が手ごろなこともあって、よく食べに行っていた。
その後、徐々に行動範囲も広がり、食べに行く店も増えるにつれて、最近はしばらく行っていなかったのだが、思い立って今日は久しぶりに訪ねてみた。
久しぶりだったが、私の顔を覚えていてくれて、「渡辺えりさん」 は笑顔で迎えてくれた。今日は時間が早かったので他の客はいなかったが、時分どきになるとけっこう客が入る。
店のメインメニューは1つ、「テンジャンチゲ」(4000ウォン)。サイドメニューとして、カボチャのジョン(焼きもの)や海産物のジョンがあるが、基本的に黙って座ればこの店の名物・テンジャンチゲが出てくる。
チゲが出て来る前に、まずはおかず類。日によって多少違うが、今日はもやしやニラ、いりこのコチュ和え、そして菜っ葉の水キムチ。
これらをつまみながら待っていると、やがて大きなステンレスの器に入った白飯と、ブクブクと激しく沸騰しているテンジャンチゲが出てくる。
これ以上には沸騰しえないというほど、グラグラと煮えたぎっている。そのままだと鍋から噴きこぼれてしまうので、「渡辺えりさん」 がおたまでチゲをすくいあげては鍋に戻し、すくいあげては戻し…を繰り返しながら持ってきてくれる。
日本の味噌汁は味噌を溶き入れた後は、味噌の風味がとんでしまうからとあまり煮立てないが、こちらはこれでもかというほどに沸騰させる。
やがてやや沸騰の具合がおさまってくると、表面のあぶくが消えて具の姿が見えてくる。
具は、小エビ・貝・タマネギ・ズッキーニ。
もちろん別々に食べてもよいし、好みでご飯にチゲをかけて雑炊のようにしていただくのもよい。
肉や卵は入っていないが、ご飯がけっこうたっぷり入っているのでおなかいっぱいになる。いつも髪をバンダナできっちりまとめ、きびきびとよく立ち働く 「えりさん」、今日も笑顔がとても素敵だった。
2007年9月に美輪明宏さんの助言で、芸名を 「渡辺えり子」 から 「渡辺えり」 に変更したのだそうだ。
知らなかった…
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