2008年12月22日(月)韓国茶道の先生
하가원で大変おいしくおなかいっぱいいただいたあとは、すぐ近くの市場をぶらぶら散策。市場の片隅にある、韓国の民芸品屋さんにも入ってみることにした。
店の外にも食膳や小机がたくさん並べられてあり、店内には伝統的な食器や民工芸品、お茶やお茶の道具などが、これもたくさん並べられてある。
ここはつい3日ほど前、学校の友人に連れて来てもらった店。そのときに店の女主人がお茶をふるまってくれ、雰囲気もなかなかよかったのでまた来てみたのだが、私の顔を覚えてくれていたようだ。
店内を見て歩いていると、やはりまた「お茶をいれますから、どうぞ座って」とすすめてくださる。先に店にいた男性は女主人の知人のようだが、話してみるととても流暢な日本語を話される。以前、大阪にある韓国人学校から招かれて数年間教壇に立っていた経験があるのだそうだ。また今でも2か月に1回ほど、日本へ行き来しているのだそうだ。どうりで流暢なわけだ。
韓国語が話せない私の友人とも、日本語でいろいろと話が弾む。友人が奈良出身であると知ると、その男性は、学校の遠足で奈良には何度も行ったことがある、奈良は田園風景がとてもすばらしいまちだと、懐かしそうに話されていた。
やがて女主人がお茶をいれてくれる。先日は笹竹のお茶を、今日は菊花茶をいれてくださる。先日来たときから、もしかして…と思っていたのだが、やはりこの女性は韓国茶道の先生なのだそうだ。お茶をいれてくださる所作や物腰がとても柔らかい。
菊花茶はおいしいだけでなく、見た目にもとても美しい。韓国のお茶は、普通このようにとても小さい一口サイズのお茶碗に注いでくれ、何回かおかわりしていただくことが多い。
店ではお茶の販売もしている。左から「アジサイの葉」茶、「クコ」茶、「柿の葉」茶。この他にも麦茶や緑茶なども。お茶の種類にもよるが、だいたい1筒1万から2万ウォン程度。
菊花茶をいれてくださった透明のガラスの急須と、小さなお茶碗が気に入った友人。でも日本へ持って帰る途中で割れやしないかと心配していたら、女主人が大変丁寧に梱包してくれた。
この女主人も日本語を少し話される。でも、このあたりは海雲台近辺とはいえ地下鉄で2駅離れているので、日本人があまり来ないらしく、日本語を話す機会がほとんどないためすぐに忘れてしまうのだと。
楽しくおしゃべりしながらおいしいお茶をいただき、私たちが店を出る時には出入り口で手を振って、また来てねと見送ってくださった。
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