2008年11月28日(金)韓国の守護神 장승

dilbelau

2008年11月28日 13:57

今年9月に夫と近所の山に登ったときのこと。近くに民家がいくつかある登山口付近に、「天下大将軍」「地下大将軍」と書かれた木が2本。



これは장승(チャンスン)と呼ばれ、韓国ではあちらこちらでよく目にする。日本の道祖神と似たところもあり、村の入口などに立てられる村の守護神で、疾病・悪魔などが村に入ることを防ぐ役割もしているそうだ。

「天下大将軍」は天からの悪霊を防ぐ男の神で、「地下大将軍」は地からの悪霊を防ぐ女の神とされている。全羅南道では石製のものもあり、大岩・樹木の自然物を장승(チャンスン)の代わりの守護神としている村もあるそうだ。





済州島の石製のトルハルバンも、全羅南道方面にある石製の장승(チャンスン)の変化したものではないかとの説もあるそうだ。








二妓台公園に向かう途中にある、龍湖総合社会福祉館には、駐車場を取り囲むようにしてたくさんの장승(チャンスン)が。「天下大将軍・地下大将軍」の他に、「五六島 大将軍・女将軍」「神仙台 大将軍・女将軍」「龍湖 大将軍・女将軍」などのように、2対ずつ立てられている。どれも、寄付した人物の名前も記されている。



自然の木の形を生かした、個性的な表情。


























































青空のもと、ずらりと並んだ장승(チャンスン)たちを見ていると、人間には聞こえない声で、何か楽しげにおしゃべりしているように見えてきた。

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