2010年09月19日

ロッテ監督ジェリー・ロイスター氏

韓国プロ野球初の外国人監督として、2008年から釜山ロッテ・ジャイアンツの監督を務めているJerry Royster(ジェリー・ロイスター)氏が、釜山外国語大学に講演に来るらしいと、先日夫から教えてもらった。

第3回 ”BUSAN YOUTH FORUM” の ”Real people Talking” というコーナーで、タイトルは "Play Ball!! A Discussion on U.S. and Korean Sports Culture" だ。司会は在韓アメリカ領事館(APP)・領事のTyler Allen(タイラー・アレン)氏。

”BUSAN YOUTH FORUM” とは韓国の東南地域における、アメリカと韓国のコミュニティーをつなぐための手段の一つ。アメリカ人のゲストスピーカーと前途有望な韓国の若者を出会わせることによって、このフォーラムの参加者がお互いの社会の文化・価値観・政治などを知ることにもなる、というのが趣旨。このフォーラムは、在韓アメリカ領事館と韓国の大学生が連携することによって、定期的に開かれているのだそうだ。

第1回(3月16日・会場=釜慶大)はソウルにあるアメリカ大使館の公使参事官・Patrick J.Linehan氏を、第2回(5月14日・会場=釜山大)はe-FM(釜山英語放送)のホスト・Petra Jung氏を、それぞれ招いて同じように ”BUSAN YOUTH FORUM” を開いたそうだ。

毎回、ゲストや司会進行役の方と、韓国人大学生が数人(あらかじめ決められている)ステージ上の同じテーブルにつき、パネルディスカッション形式で英語で話し合う。客席にいる学生たちにも質問する機会が与えられ、また今回はソウルでも会場が設けられ、テレビ電話(?)を通じてリアルタイムで釜山会場のゲストと話すことができるようにもなっていた。

さて、ステージ上にスーツ姿のジェリー・ロイスター氏が登場すると、会場内は大きな拍手。ニコニコと人懐こそうな笑顔のロイスター氏。

ロッテ監督ジェリー・ロイスター氏

司会のタイラー氏(写真左▲)の進行で、自己紹介。この日のパネルは釜山大や釜山教育大に在学中の学生たちで、中にはロシアから留学している学生もいた。皆さんさすがに流暢な英語を話される。

ロッテ監督ジェリー・ロイスター氏

その後、各学生が事前に用意してきた質問を、順にロイスター氏に尋ねる。「言葉の壁にはどうやって対処しているのか?」、「ロッテ・ジャイアンツをわずか3年でここまで引き上げた秘訣は?」、「イ・デホ選手のことをどう思うか?」などなど。(イ・デホ選手のことは、韓国のプロ野球選手の中でNO.1だと思うと絶賛していた)

こちらは 「野球を始めたきっかけは?」 という質問に答えているロイスター氏(▼)。



野球は5歳の頃から、お父さんや2人のお兄さんに教えてもらいながら始めたそうだが、高校時代はバスケットの選手だったそうだ。たまたま友人の野球チームで欠員が出たから代わりに入ってくれないかと頼まれ、2週間だけそのチームでプレイしたのがきっかけで、プロからスカウトされたとのこと。人生における大きな決断を迫られたロイスター氏は、そのとき弱冠17歳。

その後大リーグで活躍し、韓国初の外国人監督として要請を受けたとき、ロイスター氏はアジアの国を訪れたこともなく、韓国のプロ野球チームもサムソン・ライオンズしか知らなかったそうだ。

2人の娘を含む家族と離れ、言葉も通じない遠いアジアの国で監督をするというのは、これまた大きな決断だっただろうと思う。ロッテから要請を受けたとき、オーナーからは ”チームを勝たせてほしいという期待はしていない。ただ、もっと野球に興味を持ってもらえるようにしてほしい。” と言われたそうだ。それぐらい、球場に応援に来る人たちが少なかったのだそうだ。

それが彼が監督に就任するや、球場に訪れる人は60~70万人に急増し、今の熱烈なロッテファンたちの応援ぶりだ。

ロッテ監督ジェリー・ロイスター氏

また印象的だったのは、何度も繰り返していた 「One team, One family」 という言葉。ロイスター氏は、あまり韓国語が話せないそうで、普段選手たちとは通訳を介して話しているそうだ。選手と自分の間に、言葉の壁が1枚あるわけだ。

その壁を少しでも低くするため、意識して選手たちとプライベートでも付き合っているとのこと。練習や試合の後、選手と一緒に夕食を食べに行ったり、選手を家族ごとパーティーに招待したり、食事の場に奥さんを連れて来させたりと、家族ぐるみでの付き合いを心がけているそうだ。チームメンバーは大きな家族の一員なのだという意識を持って接することで、自然と言葉の壁も取り除かれていくという体験談も話されていた。

また、相手(選手から見れば監督、監督から見れば選手)を信頼するということも、非常に大切だと。相手への信頼を持っている人と持っていない人では、持てる力が全然違うとも。監督と選手、相互の信頼関係がチームをよりよい方向に導いた要因の一つなのだろう。

そして、なるべく否定的な言葉は使わずに、できなかったことを指摘するよりもうまくいった部分をほめる、ということを心がけているそうだ。試合中にミスをした選手をすぐ交代させるのではなく、次のチャンスを与えて励ますのだそうだ。。少しミスをしたからといってすぐに交代させていては、その選手はますます落ち込んでいくと。

パネルからの質問、会場からの質問、そしてソウル会場からの質問、どれに対しても真摯な態度で答えられるロイスター氏の姿は、彼の野球に対する姿勢そのものを見ているようだった。来シーズンも引き続き監督をしてほしいという声が高まっているが、それはロッテ・ジャイアンツがいい成績をおさめているからというだけでなく、彼の魅力的な人柄もその理由の一つだろうと感じた。

ロッテ監督ジェリー・ロイスター氏



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