韓国の水風呂はなぜ巨大?

dilbelau

2013年10月03日 08:54

つづき

次なるお目当ての場所は、龍湖(ヨンホ)湾の近くにある 「メトロランド」 という銭湯。けっこう前からここにあったと思うが、利用したことはなかった。ゴルフの打ちっぱなし施設やフィットネスセンターも同じ建物に入っている。


受付も男湯も女湯も1階にある。1人6,000w。靴箱の番号が書かれた紙を受け取って、その番号の靴箱に靴を入れる。靴箱のキーはロッカーキーと兼用。

この銭湯は地下岩盤1200mの海水岩盤深層水を使っており、カルシウムやカリウム、マグネシウム、ナトリウムなどのミネラルを豊富に含むそうだ。浴槽は温度の違う温湯2つ(40度・42度)と、あんま湯(ジェットバス・39度)、水風呂。奥には自分であかすりをする人用の小さな浴槽もある(浸かるためではなく湯を汲みだすためのもの)。

洗い場も充分あり、もちろんあかすりコーナーもある。あかすりのお客さんはけっこう多いようで、順番待ちしていた。

まずは40度の湯に浸かっていたがすぐに暑くなってきたので、少しでもぬるい湯へとジェットバスの浴槽へ移動。目の前には巨大な水風呂がある。見るともなく見ていると、あるおばさんが水風呂の中で悠々と泳いでいた。平泳ぎはもちろん、クロール、時にはバタフライもどきまで。当然、水風呂の水は大きくうねり、水しぶきもバシャバシャと。

韓国では、銭湯の水風呂で泳ぐのは日常茶飯事なので、いつものことだと思って見ていたら、同じ水風呂に入っていた他のおばさんが、泳いでいるおばさんを見て眉をしかめているのに気がついた。あ、こりゃ注意するかなと思っていたら案の定、泳いでいたおばさんに近寄って 「〇〇〇・・・・・・。ここはそんな場所じゃないんです」 と抗議。最初の部分は聞こえなかったが、「ここで泳がれたら周りが迷惑だ」 というようなことを言っていたようだ。

言われたおばさんは素直にうなずいて、それ以降泳ぎはしなかったが、それでも浴槽の縁につかまって水しぶきが上がらないように注意しながらバタ足をしてみたり、水中でジャンプしたりと運動は続けていた。

いつも不思議に思うのだが、韓国の銭湯の水風呂はなぜあんなに巨大なのだろう。あれだけ大きければそりゃあ泳ぎたくもなるだろうと。洗い場をキープしておく習慣と合わせて、韓国の銭湯の不思議の1つだ。

メトロランド
釜山市南区龍湖洞5-17番地
(051) 626-1199
営業時間:5~23時(週末は22時まで)
定休日:毎月第2月曜日

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