男女別の居住空間 16

dilbelau

2013年08月05日 17:10

つづき

続いて、「演慶堂(ヨンギョンダン)」 を見学。演慶堂は1828年に孝明世子が、父・純祖の尊号を捧げる儀式を行うために創建した。当時の上流階級の家をまねて造った民家形式の建物。入口の門は2つあり、男性用の門は 「辰楽門」(▼)。門の屋根の部分が一段高くなっている。


女性用の 「脩仁門」(▼)はフラットで男性用の門より低くしてある。


門の近くにはさまざまな形の岩が配してあり、岩の土台の部分には水が張られている。岩と水をそれぞれ何かに見立てていると説明を聞いたのに、何だったか思い出せない。残念。



辰楽門を入ってすぐ左手には、客人がのってきた籠などを置いておくスペース(手前▼)と、下男などが居住する 「行廊(ヘンナン)チェ」 がある。


門を入って右手は、馬をつないでおくところ(▼)。


その奥にはトイレがある(▼)。トイレと言っても板に穴をあけただけのもの。


演慶堂は男性の生活の空間 「舎廊(サラン)チェ」(▼)と、女性用の母屋 「アンチェ」に分かれている。サランチェとアンチェは建物の内部ではつながっているが、建物の外側は塀で仕切られており門もそれぞれにつけられていた。


サランチェのそばには 「善香斎(ソンヒャンジェ)」 という書庫・書斎がある(▼)。建物手前のひさしは西日を遮るためのもの。


サランチェとアンチェを分ける塀には小さな門があり、ここを通って互いに行き来できる(▼)。


アンチェ(▼)。



つづく

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