美しいお茶博物館 5
つづき
仁寺洞の奥にお茶博物館というのがあるから、そこに行ってみましょうと友人が案内してくれた。仁寺洞の通りを歩くのは私は初めて。ここが有名なインサドンかときょろきょろしながら歩く。友人曰く、この日は雨なので人通りが少ないが、普段は観光客でかなり賑わっているそうだ。
ギャラリーや画廊、古本屋、韓国的なお土産を売る店や飲食店などが並ぶ。
ハングルで店名が書かれたスタバ(▼)。
仁寺洞の通りを5分ほど歩いて 「
아름다운 차박물관(アルムダウン チャパンムルグァン)」(美しいお茶博物館)に到着。立派な韓屋だ。
内部も落ち着いた素敵な雰囲気。
お茶博物館という名の通り、さまざまなお茶が展示されそれぞれについての説明も書き添えてある。
実際にここでいただけるお茶の種類も相当なもの。メニューには、釜山では(日本でも)見たこともないお茶もたくさん書かれており、どれにしようか迷ってしまうほどだ。さんざん迷って、私はちょうど花盛りの무궁화차(ムクゲ茶・8,000w)をいただくことにした。これがムクゲ茶に使われる乾燥させたムクゲの花(▼)。
こちらがムクゲ茶(▼)。ガラス製の急須にムクゲの花が1つだけ入っており、そこに熱湯を注ぐとお湯が黄色っぽく変わる。急須や湯呑みが小さいので、お湯を何度も注いで何杯もいただける。
しかし、思ったより味がない。ほんの少し味はするものの、ほとんどお白湯を飲んでいる感じ。もともとムクゲ茶というのはこういうものなのか、またはムクゲの花をもう少したくさん使えばしっかりした味になるのか、とにかく物足りない。
よく考えてみるとムクゲの木はどこにでもあり、花を乾かせば自分でも飲めたような気がしてくる(そうでもないのかな)。他のお茶にすればよかったとちょっと後悔。
友人は황차(黄茶・8,000w)を注文。1杯目は店員さんが煎れてくれた。煎茶のようにお湯を少し冷ますのがおいしく煎れるコツのようだった。これは非常においしかった。紅茶と同じく発酵茶だそうで、紅茶のような香りがした。
夫は홍화차(紅花茶・8,000w)を(▼)。ベニバナの花びらが同じくガラスの急須に入っている。これも味がしっかりしていておいしかった。後味がハチミツに似ていた。
お茶菓子として出てきた緑茶のお餅もおいしかった。表面をさっと焼いてあるようだった。
この日は大雨だったので客足が鈍かったが、普段はたくさんの客で賑わっているのだそうだ。この日も私たちのほかにも外国人グループが来ていた。
아름다운 차박물관
ソウル市鐘路区仁寺洞193-1
(02) 735-6678
つづく
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