2分の1ひつまぶし

dilbelau

2013年03月25日 20:06

先日、お仕事で釜山に赴任されたばかりのご夫妻と、夫と私の4人で昼食をご一緒することになった。よく晴れた週末に家の最寄り駅で待ち合わせ。魚が食べたいというリクエストだったので、ひつまぶし専門店 「고옥」(コオッ=古屋)の焼きサバ定食はどうかと店に向かった。

早速注文しようとしたが、あいにく焼き魚は夜しか出していないとのことで、ならばと、ひつまぶしをいただくことにした。店のオープン当初、「ひつまぶし」 のメニューとしては23,000wのもの1種類しかなかったが、いつの間にか 「ひつまぶし25,000w」・「1/2ひつまぶし14,000w」・「あなごひつまぶし15,000w」 の3種類に増えていた。

確か昨年は稚魚が極端に少なく日本でもウナギの値段が高騰したと聞いた。ひつまぶしもウナギが主役なので、やはりウナギの値段に直接的に影響を受けるだろう。値上げもやむを得まい。

ひつまぶし25,000wといえば、日本人にとっては日本で食べるのと同じくらいの感覚だ。しかし、なにぶん韓国ではまだ 「ひつまぶし」 という料理そのものにあまりなじみがないため、初めて食べる韓国人にとってはいきなり25,000wというのは少々敷居が高いだろう。

そのため、ご飯の量は同じでウナギの量だけ半分にした 「1/2ひつまぶし」 や、ウナギよりは安価なアナゴを使った 「あなごひつまぶし」 などをメニューに加え、手軽にひつまぶしを味わえるように工夫したようだ。

1/2ひつまぶし(▼)。うなぎの量は確かに半分くらいだが、少なすぎて寂しいというほどでもない。充分楽しめる。茶碗蒸し、漬物類、お茶漬け用のダシ、トッピング用の海苔・ネギ・エゴマの葉(シソの代わり)、そしてやはり欠かせないキムチがセットになっている。


ひつまぶしを初めて食べる人にも分かりやすいよう、「まずおひつの中のご飯をだいたい4等分に分けます。1杯目はお茶碗によそってそのまま食べ、2杯目はネギやわさびなどの薬味を混ぜて食べ、3杯目はおだしをかけて食べ、4杯目はその3つの食べ方の中で自分が一番おいしいと感じた食べ方で食べてください」 というイラスト入りの説明(韓国語)が各テーブルに用意されている。


変わらぬおいしさで大満足。1つの料理でいろいろな味わいが楽しめるのも嬉しい。

久しぶりに来たが、店内はかなり賑わっていた。ご主人の崔(チェ)さんも厨房の中でとても忙しそうにしていた。オープンから1年余り、釜山で初めてのひつまぶし専門店としていまや堂々の風格が感じられた。


古屋(고옥=コオク)
釜山市水営区南川洞12-8番地
(051)622-1638
営業時間:11:30~22:00(15~17時を除く・L.O.21:00)
定休日:月曜日

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