美味!! 焼きサバ定食

dilbelau

2012年02月16日 15:18

釜山で唯一の 「ひつまぶし」 専門店 「고옥(コオッ=古屋)」。名古屋で4~5年料理の勉強をされたご主人と奥さまが経営する店だ。日本滞在中、ご主人が一番好きだった日本料理が 「ひつまぶし」 だったそうで、その味を実に見事にここ釜山でも再現されている。とてもおいしい本格的ひつまぶしだ。

メニューはひつまぶし(23,000w)の他にも、활우럭매운탕(活クロソイを使った辛いスープ料理=8,000ウォン)や고옥계란말이(古屋特製の玉子焼き=5,000ウォン)、そして夜には刺身などお酒のおつまみ系の一品料理も並ぶが、あくまでも店のメイン料理はひつまぶしだ。

先日、店の前を通ったら、店頭に 「고등어구이정식(焼きサバ定食)」(6,000w)というランチの看板が出ているのを見かけた。他にも 「古屋日本カレー」(6,000w)など、ランチメニューもいろいろと新しく作っているようだ(日曜日はランチメニューなし)。

よく晴れた土曜日、焼きサバ定食をお目当てに夫と店に行った。店はあいかわらず盛況。おいしさが口コミで広がっているのだろう。どこに座ろうかと店内を見渡すと、何とそこに日本人の友人ご家族が。ひつまぶしを食べに来られたのだそう。奇遇だ。隣のテーブルに座り、あれこれおしゃべり。

注文は、相変わらず笑顔がとてもチャーミングな奥さまが聞いてくれる。こちらが焼きサバ定食(▼)。メインの焼きサバの他に、ご飯・お味噌汁・野菜サラダ・茶碗蒸し・ほうれん草のおひたし・キムチがつく。ほうれん草のおひたしはまさに日本の味。とてもおいしい。野菜サラダのドレッシングもいいお味だ。



焼きサバはちょうどいい塩梅で、身はふっくら。いい焼き加減で非常においしい。焼きサバに添えられている浅漬けも、ほのかに昆布の香りが口の中に広がり、あとを引くおいしさだ。



この日は他にも焼きサバ定食を食べている人もいたが、見たところ多くの客がひつまぶしを注文しているようだった。名古屋発祥の 「ひつまぶし」 は、今では名古屋以外の地域でも広く知られている。しかし韓国、特に釜山ではまだあまり馴染みのない料理だ。しかも23,000wという決して安くはない値段にも関わらず、ひつまぶしを注文する韓国人が多いのは、ひとえにこの店のひつまぶしの味が韓国人の口にも合うということだろう。

一般的な韓国の大衆料理に比べると高いと感じるが、料理のおいしさからすると妥当な値段だと感じる。「1日に少なくとも1組は日本のお客さんもいらっしゃるんです」 と奥さん。釜山に住む日本人にも、その噂がジワジワと広がっているようだ。「料理がおいしいからですよ」 と言う私に 「ありがとうございます。頑張らないと」 と笑顔。

先日は、釜山日報の別紙 「Week & Joy」 の紙面でも大きく取り上げられた。これからもますます人気の店になることだろう。

古屋(고옥=コオク)
釜山市水営区南川洞12-8番地
(051)622-1638
営業時間:11:30~22:00
定休日なし

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