展望チムジルバン 4

dilbelau

2011年11月29日 21:16

つづき

チムジルバンは塩、황토(黄土=ファント)、宝石など7種類ほどの部屋がある。温度もそれぞれ。低いものでは20℃後半ぐらいの部屋もあり、好みによっていろいろ楽しめる。

こちらはファントの部屋(▼)。やはり窓から海が一望できる。天井が黄土でできている。おしゃべりしている人から、いびきをかいて爆睡している人までさまざまだ。







宝石の部屋(▼)。床に黒いつるつるした小石がたくさん敷き詰めてある。小石をおなかにのせるとおなかもホカホカ。



ひとやすみしたところで大浴場へ。広い大浴場には湯船がたくさんあり、それぞれの上には天井から 「해수온탕(海水温湯)」、「담수온탕(淡水温湯)」、「안마탕(アンマの湯)」 などと書かれた札が吊り下げられている。ここもアクアパレスホテルやホメルスホテルのチムジルバンと同じく、海水温泉だ。

ここの温泉は、地下1100mの岩盤から湧き出る海洋岩盤深層水で、各種ミネラル成分が多量に含まれている。アトピー性皮膚炎をはじめとする各種皮膚疾患や疲労回復、膝関節の消炎などに効果があるそうだ。

また浴場の一角にはヒノキ湯もある。まだ新しいのか、ヒノキの湯船は黒ずんだところなどもなくきれいだ。

男女とも大浴場からもチムジルバンの休憩室からの眺めと同じ景色が楽しめる。湯温も非常にぬるめのものからほどほどのものまでいろいろある。半身浴用の湯は、大きな窓に沿った細長い湯船に、1人がけ用の椅子のように仕切がある。海を眺めながらいつまででも座っていられそうな湯だ。

また、浴場の奥の方にはアカスリコーナーがある。一般的にアカスリ担当のおばさん(男湯はおじさん)のことを때밀이(テミリ)と呼ぶが、ヘスピアを含む多くの銭湯では 「나가시(ナガシ)」 という表示を見かける。「나라시(ナラシ)」 とも言うようで、いずれも日本語の名残だ。

先日、허심청(ホシムチョン=虚心庁)へ行ったときもそうだったが、この日も1人でお湯につかっている西欧系っぽい外国人女性を見かけた。おそらく本国では入浴(特に公衆浴場で)の習慣がないのではないかと思われるが、実に慣れた感じで気持ちよさそうに入浴していた。

お風呂で温まったら再びチムジル服を着て5階へ。また休憩室で休憩したりチムジルバンに入ったりして、ヘスピアを堪能した。汗を流して着替えたらフロントへ。キーを返して館内で利用した代金を精算。外へ出ると冷たい風が吹いていたが、身体がホカホカに温まっていたのでそれほど寒くは感じなかった。

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