月桂冠直営店 「かつら」
先日知人からある店のチラシをもらった。彼は夫と同じ大学で働くアメリカ人で、私たちと同じアパート群に住んでいる。私たちよりも釜山生活がずっと長い彼は、以前から近所にあるおいしい店の情報などを時々提供してくれていた。
今回くださったのは日本料理専門店のチラシ。家から歩いて10分ほどのところに最近できたらしい。店の名前は 「かつら(가츠라)」。チラシによるともとは1994年に京都にできた月桂冠直営の店だそう。10年ほど前からはソウルにも出店しており、このたび釜山にも進出してきたようだ。ちなみに京都にあった 「月桂冠かつら」 というその店は、2006年3月に閉店したそうだ。
とある週末、早速夫と昼食を食べに行ってみた。
テーブル席と、掘りごたつ式の席がある。壁には日本語で書かれたメニューやポスターなどが貼られてあり、また店内のテレビでは笑福亭仁鶴師匠の 『バラエティー生活笑百科』 (NHK)が放送されており(音声なし)、上沼恵美子さんが画面に映っていた。非常に懐かしかった。店内に流れているのも全て日本の歌だった。
店内の壁には月桂冠の店らしく、「山田錦」 や 「与八郎」 などの一升瓶が並べられていた。日本酒は1杯5,000w、徳利1本7,000w。他に 「日本サワー」(日本酒で作ったカクテル=4,500w)や生ビール(3,000w)、焼酎(芋・麦)などもあり、アルコールのメニューも豊富。
ランチタイムはトンカツやラーメン、丼物などがメイン。夜は月桂冠店らしく、居酒屋的なメニューが揃う。カツの盛り合わせ・おでん・カツオのたたき・焼き鳥・鳥の唐揚げなど。ランチは手作りトンカツが一押しメニューのようなので、それをいただいてみることにした。ロースカツ(7,000w)(▼)。
釜山にも 「さぼてん」 や 「kitchen三谷屋」、 「하나(波奈)」、「신센(神餞))」 など日本式のおいしいトンカツを食べられる店は随分増えた。いずれも肉が厚くサクッと揚がった衣がおいしい。それらの店に比べると、この店のトンカツは肉が薄い。相対的に衣が厚く感じる。サクッと揚がってはいるが、ボリューム不足といった感じだ。
夫はカツカレー(7,000w)を(▼)。後で見るとメニューの写真もこうなっていたのだが、予想に反してカツとご飯が別々に出てきて驚いた。カツカレーというより、カレー味のソースをかけたカツだ。
カツカレーのトンカツは、ロースカツのそれの倍ほども厚みのあるものだった。同じ店のカツなのにどうしてこんなに差があるのだろうと思うぐらい違った。しかしカツにかかっているカレーは味が薄く、カツカレーを食べている気分にはならなかったようだ。
かつら(가츠라)南川店
釜山市水営区南川1洞12-19番地 장우(ジャンウ)ビル1階
(051) 621-9177
定休日:月曜日
http://japanya.co.kr
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