サムゲタン
夫がジョギング中に見かけたという食堂に、先日2人で行ってみた。용호동(龍湖洞=ヨンホドン)にあるその食堂の看板には、「영양탕(ヨンヤンタン=犬肉のスープ)」、「닭한마리 (タッカンマリ)」、「한방삼계탕(韓方サムゲタン)」 という文字。
サムゲタン専門店はメニューにヨンヤンタンがない店も多いが、逆にヨンヤンタンを出す店ではたいがいサムゲタンもメニューにのっている。
さて私たちがお目当てにしていたのは 「
닭한마리 (タッカンマリ)」。直訳すると 「鶏一羽」 というメニューだ。その名の通り鶏一羽をスープで煮て、特製のタレにつけていただく料理。ソウルにはタッカンマリの店が多いと聞いた。
しかし店の入り口ドアに 「第2・4日曜日定休」 と書いてあるのに気がついた。その日は第2日曜日。定休日のはずだが、ドアも開いていて中に人の気配もするので様子をうかがってみると客が入っているのが見えた。店のおばさんは 「どうぞ~」 と。
早速タッカンマリを注文しようとしたが、おばさん曰く 「タッカンマリは注文を受けてすぐに出来るわけじゃないから・・・。予約しておいてもらわないとできないんですよ。作って長い時間置いておくとおいしくないから、作りおきもしてないし・・・」 と申し訳なさそうに。
隣のおじさんたちはヨンヤンタン(8,000w)を食べているようだ。メニューにも一番上にヨンヤンタンが書かれていて、どうやらこの店のメインはヨンヤンタンらしい。仕方ないので韓方サムゲタン(11,000w)を注文することにした。
サムゲタンはたいていグラグラと沸騰した状態で運ばれてくるが、この店はスープがそこまで熱々ではなくちょっと迫力不足の印象。やっぱりサムゲタンはグラグラしていてこそサムゲタンらしい気がする。
サルノコシカケ(?)か霊芝(?)のようなキノコ(硬くて食べられない)や、クコの実が入っている点以外は一般のサムゲタンと変わりないようだ。肝心の鶏ももう少し柔らかく煮えている方がいいなと感じられ、全体的な印象としては可もなく不可もなくといったところ。
付け合せにはチヂミや野菜の和え物、キムチなど。サムゲタンにつきものの砂肝がなかったのも残念だった。
この店は(高麗)人参酒の味が特においしいようで、隣のおじさんはお代わりを頼んでいた。店のおばさんは 「みんなおいしいおいしいって人参酒のお代わりを言う人が多いから、人参酒のお代わりはお代金(2,000w)をいただくことにしてるんですけどね・・・」 と言いながらサービスしていた。
용호 사계절 영양탕 닭한마리
釜山市南区龍湖路97番-20
(051) 623-8212, 621-7563
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