2009年10月、蓮山洞に
かっぱ寿司の韓国1号店がオープンして、早くも1年が経つ。10%引きや3,000wの割引券をいただいたので一度行ってみようと思いながら、まだその機会を持てずにいたところ、先日ある方から10,000wの割引券をいただいた。これがけっこう大きなきっかけとなり、先日夫と蓮山洞店のかっぱ寿司へ行ってみた。
蓮山洞の1号店に続いて、徳川店の2号店、南浦店の3号店と順調にチェーン店を展開しているかっぱ寿司。一皿1,500wという分かりやすい会計と、特急レーンがあったりケーキやフルーツなども回ってくるなど、子供が喜びそうな要素も持っていることも人気の秘訣かもしれない。
夫も私も日本でもかっぱ寿司には行ったことがなく、はからずも釜山で ”かっぱ寿司デビュー” を果たすことになった。
1階部分は駐車場になっており、店舗は2階部分。入り口付近で1人ずつお手拭きを手渡され、席に案内される。席はテーブルタイプとカウンタータイプがある。早めの時間に行ったのでまだ客はまばらだったが、その後続々と客は入ってきてほぼ満席になった。
店の奥には日本語で書かれた大きなメニューがかかっている。店の雰囲気だけ見ると日本のようだ。
しかし、レーンに乗って回ってくるお寿司の具を見ると、やはり韓国だと感じるものも多かった。
例えば、”オニオン・サムギョプサル”、”トンカツ”(▼)、”エビチーズ” など、日本ではまず見かけない寿司ネタも。また、”マグロのカルパッチョ” などのカルパッチョものや、魚介類のネタをサラダ風にアレンジして具にしているものも、日本より多いような気がした。
レーンで回ってこないものを注文するときは、各席についているタッチパネル(▼)で。
すると、”Kappa Air Line” という、一見新幹線に見える飛行機に注文の品がのせられて、特別レーンで運ばれてくる。飛行機は注文した客のテーブルのところまで来ると自動的に ”着陸” し、音で到着を知らせてくれる。客が皿を取ってタッチパネルの ”OK" ボタンをタッチすると、飛行機はまた戻っていく、という仕組み。
また、セルフコーナーには、注ぎ口にお椀を置いてボタンを押すと自動でお味噌汁が出てくる器械や、その横にはお味噌汁の具用にワカメや天かすが置いてある。ショウガやらっきょうも。
さて肝心のお味は・・・。
一言で言うと、1,500wならこんなもんかな・・・という印象。シャリはやはり韓国式に小さめで機械で握られているものだし、ネタも新鮮さに欠け、厚みが薄いせいか冷凍の塊をスライスしたのかな、というふうに見えるものも。
次々にお寿司が流れてくるレーンを見ていても、”これ食べたい!!” と勢いよく手が伸びるということがない。私の目にはあまりおいしそうに見えず、食指が動かないのだ。
結局2人で15皿食べ、おなかはいっぱいになったのだが、何と言おうか満足感がない。かえって日本のおいしいお寿司を食べたいという思いが、より募るという感じ。やはり海外で食べる日本食に、日本で食べるのと同じ味を期待してはいけないのだと、もう何度も思ったことをまたあらためて感じた。
レジで会計を担当してくれた若い店員さんの名札には、日本語で 「日本語で対応できます」 という表示が。日本人客も来ることを想定して、店員も採用しているのだろう。5,000wにつき1個のスタンプカードも作ってくれたが、さてまた行くことはあるかな・・・。割引券を下さった方には申し訳ないが、これが正直な感想・・・。
かっぱ寿司(갓파스시)蓮山洞店
釜山市蓮堤区蓮山洞590-5
(051) 868-4377
営業時間:11:30~22:30
定休日:なし