ハートに鍵を?!
つづき
昨年12月17日にオープンしたロッテ百貨店光復店。今年8月25日には新館(アクアモール)が完成し、本館屋上の風景も随分変わったが、変わったのはそれだけではなかった。昨年訪れたときにはなかったものが2つ・・・。
1つ目は、屋上の手すりに取り付けられた無数の錠前。それぞれには、名前や日付が書かれてある。
日本でも時々見かける ”愛の錠前” だ。
『今一緒にいるその人を失いたくなかったら、愛の錠前をおかけなさい!』 という文字の下に小さく 『愛の錠前は10階の Angel-in-us Coffee で売っています』
なるほど。
柵にはこういうハート形がいくつも作られていて、それぞれに形や大きさがさまざまな錠前が無数に取り付けられている。いかにも若い韓国人女性が好みそうな趣向だ。
この錠前と並んで柵にたくさんとりつけられているのが、”以前にはなかったもの” 2つ目の白い布。
これも ”愛の錠前” と同じようなものかと思いきや、こちらは全く違った。
それぞれの白い布には、『수능 D-100일 합격기원 메시지(スヌン D-100日 合格祈願メッセージ)』 と小さく印刷されており、手書きのメッセージが書かれている。
「수능(スヌン=修能)」 とは、
대학수학능력시험(大学修学能力試験)の略。韓国中の大学進学を目指す高校3年生にとって、人生における一大行事と言っても過言ではない試験だ。日本のセンター試験に似ているが、センター試験が国公立大学のみに適用されるのに対し、スヌンは私立も含めて全ての大学で必要とされる試験だ。
スヌンが実施されるのは、毎年11月の中ごろの木曜日と決められていて、今年は11月18日。その日まであと100日となった日は毎年 「D-100」 と称し、試験までの追い込み期間の効果的な勉強方法や、健康管理の方法などが話題となり、お寺では受験生のお母さんたちが祈願に訪れたりする。
今年の 「D-100」 は8月10日だった。その頃、きっとこの百貨店内のどこかで(同じコーヒーショップ??)で白い布を配って、合格祈願のイベントにしたのだろう。
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