止められないおいしさ!! 「鶏一羽」
先日、ブログを通じて知り合ったMさんが釜山にいらしたとき、是非行ってみたいとおっしゃっていた店の一つに 「
닭한마리의 행복 (鶏一羽の幸せ)」 があった。うちの近所にある、鶏を丸ごと一羽使った 「닭한마리(鶏一羽)」 という料理がメインの店だ。
Mさんと夫と一緒に行くつもりにしていたが、念のため定休日を確認しておこうと店を訪れた日には、ドアが閉まっていた。店の窓ガラスには定休日は第2・4日曜日と書かれてあり、その日は平日なのにおかしいなと思いつつ、後日また訪れてみた。しかし、平日であるにもかかわらず、やはりドアは閉まったままで、しかも新聞が2日分ほどドアにはさまっていた。
数日間臨時休業して旅行にでも行っているのだろうかと思い、また数日後訪れても同じ結果。電話にも応答がないし、臨時休業などを告げる張り紙の類もないので確認のしようがないが、おそらく何か事情があってしばらく休業しているのだろう。
残念・・・。
この 「닭한마리(鶏一羽)」 という料理、ソウルではポピュラーなメニューらしいが釜山ではまだあまり見かけない。しかし調べてみると家からバスで15分ほどのところに、その料理を食べられる店があることが分かり、先日夫と訪ねてみた。店の名前は 「명동 닭 한마리(明洞・鶏一羽)」 だ。
店は南区庁の近くに位置する。(南区庁とは大きなバス通りをはさんでちょうど向かい側にある。)삼성디지탈프라자(サムソン・デジタルプラザ) という大型電気店と、하나은행(ハナ銀行)の間にある道を入ってすぐ右手にある。分かりやすい。
メニューは、私たちがお目当てにしていた 「닭한마리(鶏一羽)」 =15,000ウォン以外にも、「닭도리탕(鶏肉のスープ料理)」 =15,000ウォン、「삼계탕(サムゲタン)」 =10,000ウォンなどがある。
ちなみに鶏肉を適当な大きさに切り分け、ヤンニョム(味付けタレ)と水で煮た料理を指す 「닭도리탕(タットリタン)」 の 「닭(タッ)」 が 「鶏」 で、「탕(タン)」 が 「スープ」 であることは言うまでもないが、その間に挟まれた 「도리(トリ)」 は、日本語の 「鶏(トリ)」 から来ているのだそうだ。
なので、「닭도리탕(タットリタン)」 は 「鶏・鶏スープ」 と鶏が重なってしまっていることになり、別名として 「닭볶음탕」 という呼び方もあるのだそうだ。
さて、私たちは 「닭한마리(鶏一羽)」 を注文。対応してくれるおばさんはとても愛想がよく、丁寧で気持ちが良い。料理が運ばれてくるまで、店内の様子を見せてもらう。
まず目に付くのが、レジの近くにあるニンニク。ちょうど5月下旬~6月上旬がニンニクの収穫時期で、最近街でもよく売られている。実がぷりぷり太っていて、いかにもおいしそうなニンニクだ。
そのニンニクの向こうのショーケースの中には、朝鮮人参がたくさん漬けられているたくさんの容器。サムゲタンには必ずついてくる人参酒だろう。自家製のようだ。
店内は広々としたテーブル席と、靴を脱いで上がる座敷席がある。外から見るよりも店内は広い。
さて、料理が運ばれてくる。
つづく
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