辛さ控えめで
先日、ブログを通じて知り合った方が釜山に遊びに来られるとのことで、夫と3人で昼食をご一緒することになった。ネット上では何度かメールのやりとりをしていたが、お目にかかるのはこの日が初めて。
待ち合わせ場所でお会いしたMさんは、メールでの文章や、書いていらっしゃるブログの文章などから想像していた通りの、とても上品な方。また上品でありつつも気さくで、とてもお話しやすい方なので、初めてお会いしたとは思えないほど話が弾んだ。
まだ昼食の時間には少し早かったので、広安里ビーチを少し散歩することにした。ビーチへ向かう途中、カフェ 「나무(ナム)」 の前を通ったので私のお気に入りのカフェですと紹介し、中にいた店員のユランさんにも声をかける。しばし立ち話をした後、ユランさんが 「あ、ちょっと待ってください」 というので店の前で待っていると、やがてアイスコーヒーを2つ持って出てこられた。
私には先日のスピーチ大会での奨励賞のお祝いにと、そしてMさんには初めてお会いした記念にと、サービスで淹れてくださったのだ。ちょうど日差しが強くやや暑いぐらいの天気だったので、冷たいアイスコーヒーがとてもおいしかった。
さて、ビーチで少しおしゃべりして、夫とも合流。Mさんが当初行ってみたいとおっしゃっていた店は、何かの事情でここしばらく休業中の様子。ならば特にこだわりはないので、どこかおすすめの店にということで私たちが向かったのは안동찜닭(安東チムタック)のお店。味もおいしくボリュームもたっぷりで、家庭的な雰囲気も気に入っている店だ。
ご家族経営のようで、お客さんが来て忙しくなると店のおばさんが2階に向かって 「何してるの~?手伝わなきゃダメでしょー」 と大きな声で呼びかける。すると、おばさんの娘さんらしき若い女性が2階から下りてきて、料理を運んだり食器を片付けたりと手伝いを始める。にこやかで明るい感じの娘さんだ。
この日も私たちが 「찜닭정식(チムタック定食)」(7,000ウォン)を注文すると、同じように呼ばれた娘さんがまた2階から手伝いに下りてきていた。
「안동찜닭(安東チムタック)」 は、なかなかパンチの効いた辛さが特徴だ。前回同様、辛さ控えめにしてくれるよう、注文時にお願いしておいた。
おいしい鶏肉に、ジャガイモ・ニンジン・たまねぎ・ネギ・エリンギ・トッポッギに使う白いお餅・春雨のような太目の麺などが、たっぷり入っている。具だくさんでご飯が進む味だ。辛さ控えめにしてもらえば、辛さに弱い人でも楽々食べられる。
さらにこの主役を引き立てるおかずとして、チヂミや豆腐のジョン・キムチにカクトゥギ、海草やもやしの和え物などなど、たくさんのお皿が並べられる。
そして、グラグラ煮えたテンジャンチゲもそのおかずとともに並べられる。
おいしくいただきながら、Mさんとの楽しいおしゃべりに花を咲かせる。これまで韓国へは何度も訪れられたというMさんは非常に行動力がおありで、私たちがまだ行ったことのない地を訪れられたときのお話もあれこれ楽しく聴かせていただいた。また韓流ドラマの話など、釜山で生活している私たちよりはるかにお詳しい。
時間を忘れておしゃべりに夢中になっていたが、そろそろ腰を上げて次なる目的地である、例のお茶屋さんへと(ぜんざいを食べるべく)向かうことにした。
수라찜닭 (安東찜닭専門店)
釜山市水営区南川1洞 30-24番地
(051) 632-4443
関連記事