つづき
とっても不思議な空間の 「
イケメン弁当」。
メニューは、「チャーシュー弁当」、「焼きうどん弁当」、「照り焼きチキン弁当」、「牛丼弁当」、「白身魚フライ弁当」、「豚カツ弁当」、「海老フライ弁当」、「まぐろ弁当」、「鮭弁当」、「刺身の盛り合わせ弁当」。
いずれも5,000~7,000ウォンで、ご飯とお味噌汁はお代わり自由なのだそうだ。
私は 「照り焼きチキン弁当(5,000ウォン)」 を注文。
注文を済ませてあらためて店内を見ると、やはりなんとも言えない独特な雰囲気である。
はじめは気がつかなかったが、窓際に大学生らしき若い男女2人が座って食べていた。でも、私が食べ終えて店を出るまで、客は私と彼らの3人だけ。
時間が13時過ぎと少々遅めだったせいかもしれないし、または今はどの大学も冬休み期間中だということもあるかもしれないが、しかし大学街の食堂としては店内の雰囲気が閑散としているというのは否めない・・・。壁にたくさん貼ってある客の書き残したポストイットの数を見れば、たまたま私が訪れた時が空いていただけで、普段はもっと客が入っているのかもしれないが。
やがて運ばれてきた 「照り焼きチキン弁当」。日本の 「手桶寿司」 のような容器に、楽しく盛り付けされている。「手桶」 がまだ新しい。
白ご飯の上にさまざまなおかずがのっかっている。メインの照り焼きチキンは、日本の一般的な ”鶏の照り焼き” を想像していたがそうではなく、チキンに衣をつけて揚げてその上に甘辛のソースをかけたものだった。チキンナゲットをもう少し立体的にしたような感じだろうか。
副菜は、卵焼き・たこ焼き・ウズラ卵(鮮やかなピンク色に染められており驚いた)・こんにゃく・プチトマト・レンコンのフライ。卵焼きの上には、ソースで 「푸짐(たっぷり)」 と書かれてある。
「照り焼きチキン」 ならぬ 「フライドチキン甘辛ソース」 も、たこ焼きや卵焼きなどのおかずもお味はまずまずおいしいのだが、ちょっと不思議な感じがしたのは・・・。
ラッキョウ・ショウガ(お寿司についてくる)・福神漬け・キュウリのキュウちゃん・昆布の漬け物と、漬け物類がやたらに多いことだ。それらがまるでおかずの一品であるかのような感じになっている。ご飯がお代わり自由なので、わざと漬け物類を多くしてあるのかもしれないが、欲を言えば漬け物類の種類を減らし、おかずを増やしてくれると嬉しい。
そして弁当と一緒に持ってきてくれたのはこちら。日本の 「枡酒」 の容器に入った白っぽい液体。上には胡椒(?)のようなものが少し浮かんでいる。
一体何だろうと驚く表情の私に、店員さんが 「スープです」 と。一口いただいてみると、ポタージュスープ。おいしいのだが、ポタージュスープの味とこの枡がミスマッチな気がして、これまた不思議な感じだった。
一見少なめに見えるが、食べ終えてみるとまずまずおなかいっぱいになる。
おいしいかと聞かれればまあおいしいのだが、店内の雰囲気といい弁当といい、「不思議だ」 というのが一番の感想。ちなみに店名がなぜ 「イケメン弁当」 なのかは、ナゾのまま・・・。