'09.5.25(月)韓国の銭湯

dilbelau

2009年05月25日 20:06

昨日、久しぶりに夫と近所の銭湯へ。

この銭湯は、広安里の 「アクアパレスホテル」 や海雲台の 「VESTA」、東莱の 「虚心庁」 のように規模が大きくてチムジルバンも併設しているところとは違い、まさしく日本の昔ながらの 「銭湯」 という雰囲気。



この銭湯の入浴料は男女とも4000ウォン(入浴料は銭湯ごとに微妙に違う)。受付で支払うと、タオルを渡してくれる。女湯は2階、男湯は3階。韓国では普通、男湯と女湯が階別に分けられている。

脱衣場では、すでに一風呂浴びてすっきりした常連らしいおばさんたちが、賑やかにおしゃべりしている。
鍵つきのロッカーが並び、高いところにはテレビが設置され、冷たい飲み物が並んだ冷蔵庫がある脱衣場は、日本の銭湯と本当によく似ている。

一つ違うのは、常連さんたちは 「マイお風呂セット(石鹸・シャンプー・お尻敷きなど)」 のカゴを、脱衣場のロッカーの上にずらりと置いてあること。いちいち持って来たり持って帰ったりせず、身軽で来られるようにということだろう。

チムジルバンつきの大きなお風呂だと、石鹸やシャンプーが備え付けられているが、ここの銭湯は石鹸・シャンプーは自分で持ってこなければならないのだ。(男湯には石鹸のみあるそうだ)

また細かいことだが、日本ならば石鹸とシャンプーはたいていセットで備え付けられてあり、どちらかがないということはまずないと思うが、韓国では 「石鹸はあるがシャンプーはない」 ということがけっこうある。(特に女湯)

なぜ石鹸は置いてくれてあるのにシャンプーはないのか…。普段は忘れているのだが、そういう場面に遭遇するたびに感じる疑問である。

さて、韓国でも湯船に入る前に身体をきれいに洗う、というのは日本と同じ。
しかしここでまた日本と違う点は、念入りにアカスリもするということ。専用のアカスリタオルで身体のすみずみまでゴシゴシと。

自分でしている人もいれば、アカスリ担当のおばさん(男湯ではもちろんおじさん)に頼んで、専用のスペースで横になりやってもらう人もいるし、また背中だけ家族や友達など連れの人同士でやりあう人もいる。

ところで、この「アカスリ」という言葉、韓国語ももちろんあるのだが、「ナガシ」 という言葉を使う人もけっこういる。「背中を流す」という日本語が語源ではないかと思う。「ナガシ」 の 「ナ」 の部分にアクセントをおく。

他にも、「スメキリ(つめきり)」「オボン(物をのせる盆)」「ワリバシ」「シアゲ」「ミシン」 など、日本語がそのまま韓国語として定着した単語は、日常的によく耳にする。

アカスリ担当のおばさんはこの銭湯に限らず、どの施設に行っても 「上下黒い下着姿」 というのが定番。
水着のビキニのようにも見えなくはないが、やはり下着である。

数年前ソウルに旅行に来たときが、私のアカスリ初体験だったのだが、そのとき初めて目にしたこの黒い下着姿のおばさんの印象が非常に強烈だった。
浴室内で、「ど迫力オーラ」 を放っている。

湯船は3つ。温度の違うお湯の湯船2つと、大きな大きな水風呂。
他に、人がつかるためではなく、洗面器でお湯をくみ出すための小さな湯船がいくつかある。

それに、サウナ2種と簡易チムジルバン1つ。

夫も私も、普段(釜山で)はシャワーで簡単に済ませる。こちらでは、真冬でも室内はオンドルで暖かいので、お風呂でゆっくり温まりたいとはあまり感じないのだ。
久しぶりに大きな湯船で手足を伸ばしてくつろぐと、血行がよくなりやはり気持ちがいい。

満足して銭湯を出ると、目の前にはまさに私たちのためにそこにあるかのように、Baskin Robbins が…。
ほてった身体に、アイスクリームは実においしかった。

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