'09.2.23(月)先生との再会
去年の2月 釜山へ来たばかりの頃の私は、日本で少しばかり勉強していたとはいえ、韓国語はまったくの初級クラス。たまたま家からほど近いところにある大学に、外国人のための韓国語クラスが開かれているのを知り通い始めたのだった。
1学期が10週間のクラスで、現在まで4つの学期をそれぞれ違う4人の先生から教えてもらったことになるが、一番最初に担当してくれた先生と今日約1年ぶりに会うことになった。
ソウルの大学院へ進学するため釜山を離れた先生が、休暇で釜山へ戻ってくるとの連絡を受け、当時一緒のクラスで勉強していた日本人友人2人も誘い、西面で待ち合わせた。
ちょうどロッテ百貨店の前で待ち合わせたので、てっとり早く9階の食堂フロアーで昼食をとることにした。
韓国料理の店に入り、注文したのは「찜닭」と「해물떡찜」。
「찜닭」は蒸した鶏肉を、野菜や당면(タンミョン=ジャガイモのでんぷんで作った麺。コシがある)と一緒に甘辛いタレで炒め煮にしたようなもの(写真は2人分)。今日の店のは辛くなかったが、たいていの店の「찜닭」は非常に辛い。
「해물떡찜」はエビや貝、イカなどの海産物と、お餅と野菜を同じく炒め煮にしたようなもの(同じく2人分)。こちらは注文する時点で辛いと分かっていたので、「辛さ控え目に」とお願いしてあったのだが、それでもやはり日本人にとっては「これが辛さ控え目??」と思うほどの刺激的な辛さ。
友人は額に汗をにじませながら「私にはこれでも辛いです」と先生に言うと、先生は涼しい顔で「そう?」
やはり韓国人と日本人の辛さに対する感覚は相当な違いがあると、今までにも数えきれないぐらいの場面で感じたが、今日もまた同じことを感じた。
さて、辛さでヒーヒー言いながらも、久しぶりの再会に話は弾む。当時一緒に勉強していた仲間たちの話や、お互いの近況、これからの計画など…。
今までに教えてもらった4人の先生、それぞれに個性があるが、この先生は私にとって初めての先生だったこともあり、強く印象に残っている。昨年5月に私が韓国語のスピーチ大会に参加したときにも、原稿を何度もチェックしてくれたり、発音やイントネーションの練習のためテープに吹き込んでくれたりと、本当に熱心に手伝ってくださった。
私の場合、最初にこの先生に担当していただいて、韓国語を学ぶことの楽しさを知ることができたことが、その後韓国語を学び続けようというモチベーションにもつながったのだと感じる。
先生もまた、熱心に勉強する生徒を前にすると、もっともっと教えてあげたいという意欲がわくのだとおっしゃっていた。今も大学院に通いつつ韓国語を教えていらっしゃるという先生、きっと私たちのときもそうであったように、今も笑顔を絶やさず大きな声で丁寧に教えていらっしゃるのだろう。
関連記事