創作ミュージカル 『孤城』 の始まり 2

dilbelau

2011年10月15日 15:51

つづき

ちょうど私たちがミュージカルが上演される北門前広場に到着した頃、ミュージカルに出演する人たちが前を歩いていた(▼)。ミュージカルの中で彼らは倭軍(日本軍)を演じていた。



北門前広場は、斜面になった広いスペースを挟んで両側の木陰にベンチがたくさん設置されている。ミュージカルを観ようと、すでに多くの人たちが木陰で座っていた。







ベンチはもう空いていなかったので、私たちは適当な岩に腰掛けてミュージカルが始まるのを待った。見物客はどんどん増えていった。



開演までの間、出演者の1人の女性が広場ですでに 「演技」 を始めていた(▼)。ミュージカルのストーリーとは無関係だが、あちらへ行ったりこちらへ行ったり、コミカルな動きをしたりして見物客を退屈させないようにしていた。



この女性を含めて、ミュージカルに出演していた人はみな演技や芝居の専門家。予想していたよりはるかに素晴らしい演技・歌だったので驚いた。

予定より5分ほど遅れて、いよいよミュージカルが始まった。全部で12のシーンで構成されている。まずは第1幕 「活気あふれる東莱市場と東莱府使の赴任」 だ。おなじみの사물놀이(サムルノリ)の音楽から(▼)。





独特の軽快なリズムにのって、私たちの座っていた木陰の方にも出演者がやってきた。劇中の 「東莱市場」 の商人役の人なのだが、本物のチヂミなどを持って観客に配っていた(▼)。ちょっとイ・デホ似のお兄さんだ。私たちも1切れずついただいた。観客もミュージカルに巻き込んでいる。



つづく

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