ピアノの階段
会社(수정동=水晶洞)の近くで昼食を食べた後、気候のいい日は上司たちと周辺を少し散歩することが多い。この辺りは細く入り組んだ道路も多く、いろいろな風景に遭遇する。
ピアノと音符が描かれた楽しげな階段(▼)。この界隈に限らず、こういう街角アートは最近あちこちで見かけるようになった。
ピアノの階段を上がりきったところから見た風景(▼)。
山肌に張り付くようにびっしりと建つ家々。朝鮮戦争(1950~53)のとき押し寄せてきた避難民たちが、平地の少ない釜山で住む場所を求めてどんどん山の上に上がり、こういう暮らしにくい山の上まで家を建てざるを得なかったのだ。
「山の高いところ、すなわち月(달=タル)に近いところで生活する」 という意味から、山肌に張り付くように家が建つ集落は 「달동네(タルトンネ)」(月の村)と呼ばれる。
「月の村」 と言うとロマンティックな感じで聞こえは良いが、戦争に追われ着の身着のままで避難してきて、明日の暮らしもどうなるか分からない状況の中、それでも何とか生きていかねばならなかった当時の避難民の苦労が感じられる風景だ。
同時に、休戦状態に過ぎない北と南のことを思うと、早く 「終戦」 の日を迎えられますようにと祈るばかりだ。
つづく
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