巨済島-日常生活-11
つづき
幕舎の中には、捕虜たちがミシンを使って衣服類を修繕したり、楽器を演奏している様子などが再現されている(▼)。
むしろを敷いただけの簡素な寝床。隣の人との間隔も狭く、とても安眠は期待できない。
戸外にある共同トイレ(▼)。手前が大便用。板を渡した台の下にドラム缶が置かれているだけのトイレ。ドラム缶がいっぱいになると運んでいく。奥は小便用。プライバシーも何もあったものではない。やけにリアルに作られていて驚いた。そばにある案内板には、模型と同じようにポーズをとって記念写真をどうぞ、と書いてあった・・・。
戸外で食事を準備する場所(▼)。
幕舎内の台所(▼)。
見張り台や有刺鉄線も生々しい。
M577装甲車、M46戦車、UH-1ヘリコプター、2.5トンカーゴなどの軍需品も展示されている。
以上で、捕虜収容所遺跡公園を一回りしたことになる。また、同公園に隣接する敷地に、「平和公園」 を造成する予定なのだそう(2012年7月開館予定)。
この公園の特徴は、広い園内に小さな展示館がたくさん点在していること。展示内容のボリュームが少ない小規模の展示館が数多く配置されているため、全体的にやや分散している印象を受ける。しかし園内を散策しながら展示を見て回り、戦争について考える機会を持つにはいい空間だと思う。この日は日曜日ということもあってか大勢の人々が訪れていた。
巨済島捕虜収容所遺跡公園
巨済市古縣洞渓龍路61
(055) 639-8625
営業時間:9~18時(11~2月は17時まで)
休館日:旧暦の正月・盆
http://www.pow.or.kr/
つづく
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