『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』

dilbelau

2010年10月14日 16:10

つづき

ロッテシネマの入り口付近は、入場を待つ大勢の人で混みあっていた。ロッテシネマは8ヶ所の上映館で映画祭の作品を上映しているようだ。

入場を待つ人の中に、蒼井優さんが表紙を飾っている雑誌を持っている人が何人かいた。あれは何だろうと思っていると、案内デスクのそばに同じものがたくさん用意されており、私も1冊手に取った(▼)。



第15回釜山国際映画祭(PIFF)の、公式日刊紙なのだそうだ。そんな雑誌があることすら知らなかった。表紙にはハングルで大きく 「아오이 유우(蒼井優)」 と書かれ、その下に単独インタビューと書いてある。

中ほどに、見開き1ページを使っての単独インタビュー内容が(▼)。



『雷桜』 に出演することになったきっかけは? 廣木隆一監督はかなり強いテーマと表現手法で映画を作ってこられた監督で、またこの作品はあなたにとっては珍しい時代劇だが・・・。

以前インタビューしたときは、撮影開始直前まで 「私にはムリだ」 という不安と緊張感に包まれているとおっしゃっていましたが、今でもそうですか?

時代劇を撮影するときには、役者としてその役にアプローチする方法が違うのか?

・・・などなど。蒼井優さんは韓国でもかなり人気があるようで、7日の開幕式でレッドカーペットを歩いたときも、8日に舞台挨拶したときも大勢のファンたちが押し寄せていたようだ。

さて、普段は10ほどある上映館それぞれで上映している作品を紹介しているパネルも、この映画祭の期間中は、PIFFのポスター一色で埋め尽くされている。



やがて入場時間(上映時間の15分前)となり、人々がそれぞれ目的の上映館に入っていく。私たちも席に着く。ほぼ満席のようだ。



映画 『ALWAYS 三丁目の夕日』 で製作総指揮をとっていた阿部秀司氏が、同じく製作総指揮であるというこの映画。人間と人間の触れ合いや温かさが感じられるという点や、観終わった後の余韻が 『ALWAYS・・・』 とも似ている気がする。

本仮屋ユイカ氏や三浦貴大氏のフレッシュで体当たりな感じのする演技を、奈良岡朋子氏や橋爪功氏などの実力派俳優陣が支え、さらに中井貴一の爽やかさが生きている映画だと思った。

映画が終わってエンドロールになっても、席を立っていく人はほとんどおらず(映画の途中で退席していった人は数人いたが)、最後のユーミンの歌声が終わると大きな拍手が起こっていた。

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