ブラックイーグルス

dilbelau

2013年06月05日 08:34

昨日の16時頃、家の近くを歩いていると、突然、轟音が響き渡り、上空をものすごい速さで飛行機が飛んでいくのが見えた。軍用機であることは私にも一目で分かった。一瞬、何かあったのかとドキッとしたが、周りの人々の様子はいたって普通。

やがてまた、今度は隊列を組んで飛んでいく軍用機が見えた。エアショーのようだ。



軍用機が近づくにつれ轟音が大きくなり、"あ、見えた” と思ったらあっという間に飛び去っていく。そしてまたしばらくしたら轟音が大きくなり・・・を何度も繰り返す。



あまりにも何度も上空を通過するので、立ち止まって見ている人もけっこういた。私もビーチに移動してしばらく見上げていた。


ビーチにも同じように見物している人がたくさんいて、その中のあるおじさんは 「超高速戦闘機ブラックイーグルスだよ。インドネシアに輸出したっていう。海雲台(ヘウンデ)で何か(行事を)やってるみたいだね」 と問わず語りに話し始めた。

「前に見たときはハートを作ったりしてたけど、今日のはいまひとつだね。ただ飛んでるだけで。そういえば去年だったかな、あれ、事故あったんだよ。事故で1人死んだんだ。その事故ってのがさ、整備の人のミスで起こったんだって。整備の後、抜かなくちゃいけないピンを抜かないままで整備を終えちゃったんだって」 と話は尽きない。

帰宅後、調べてみると、このおじさんの話はおおむね合っていた。

6月7~10日に海雲台で開かれる모래축제(砂祭り)のプログラムの1つとして、8・9日(14~15時)に韓国空軍特殊飛行チーム 「ブラックイーグルス」 のエアショーが開かれる。今日の飛行はその練習だったそうだ。海雲台では今日の練習でもハート飛行などきれいに見えたそうだ。

ブラックイーグルスに使われているT-50機はインドネシアへの輸出が確定している。

また事故というのは昨年11月、江原(カンウォン)道の山間部にブラックイーグルスのT-50B機が墜落し、パイロット1人が死亡したもの。そういえば思い出した。事故は操縦系統遮断線の抜き忘れという整備ミスが原因で、担当整備士の上司が責任を感じて事故後に自殺するという痛ましい出来事もあった。

ビーチの側では、いつものように朝鮮将棋を楽しむおじさんたちが集まっていた。ギャラリーの人もたくさん。


ブラックイーグルスの轟音もなんのそので、将棋に熱中していた。エアショーの練習は結局、小1時間ほどやっていたようだ。




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