厄は燃やして、飛ばして 2

dilbelau

2013年03月20日 18:29

つづき


ビーチでは凧を揚げる人の姿も目立った。「悪い気運を凧に乗せて遠くに飛ばしてしまう」 という意味で、「송액연(送厄凧)」 が揚げられる。1年間良い事だけが訪れますようにと願いながら、空高く飛ばしたあとに凧の糸を切ってしまうのだそうだ。子どもはそういうこととは関係なく、単純に凧揚げを楽しんでいるようだった(▼)。


タルチッの周囲にも無数の送厄凧がくくりつけられている。送厄凧はビーチ脇で1枚10,000wほどで売られており、市民らが購入し家族の名前などを書いてくくりつける。厄をタルチッとともに燃やしてしまうということだ。


タルチッのてっぺんにも送厄凧が取り付けられている(▼)。達筆すぎて読めないが、昨年と同じなら 「安家泰平 国泰民安」 と書かれているはずだ。


ビーチの一角では、伝統遊びの体験コーナーもあった。巨大な윷놀이(ユンノリ)を楽しむ子どもたち(▼)。4本の棒を投げて出た目の数だけ進むすごろくのような遊びだ。

その向こうでは제기차기(チェギチャギ)で遊ぶ子たちも。チェギ(紙や布で包んだ銅銭など)を地面に落とさないよう蹴り上げる遊びだ。


ビーチ脇の階段状になったところにも、タルチッテウギを見ようと訪れた人たちでいっぱい。



点火の時間が近づいてくるにつれ、タルチッを取り巻く人の数もどんどん増えていく。


つづく

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