海を満喫、バスも満喫 10

dilbelau

2013年03月03日 09:08

つづき

非常にのどかな海辺。





ここはウォーキングコース 「해파랑길」(ヘパランギル=太陽と波の道)のコースにもなっている。ヘパランギルは釜山の오륙도(五六島=オリュット)から江原道거성(高城=コソン)の統一展望台まで、韓国の東海岸沿いに整備されつつある延長770.9kmのコース。2014年に全コース完成予定だ。

似たようなウォーキングコースの 「부산 갈맷길」(釜山カルメッキル=カモメの道)(9コース20区間・総263.8km)は釜山市が運営しているのに対し、ヘパランギルは文化体育観光部が運営する政府レベルの事業だ。予算は170億ウォンだそう。

ヘパランギルの各コースには目印のオレンジの札が取り付けられている(▼)。



海辺ではバーベキューを楽しんでいる家族連れがいた。豚肉を焼いているようでおいしそうな匂いが漂っていた。



オレンジのコンテナは釣り客相手の簡易食堂のようだ(▼)。店先(?)では串にさしたオデン(揚げかまぼこ)も売っていた。





この辺りから道はまた内陸へと入り、先ほどの国道31線に合流した。国道をさらに北上するように歩くのだが、行けども行けども目指すチナ(鎮下)海水浴場に到着しない。しかも、車道の端に黄色のペンキで線が引かれただけの細い部分を歩かねばならないので、景色を眺めながらのんびり歩くというわけにはいかない。

やがて蔚山(ウルサン)市内バスの 「솔개마을 」(ソルゲマウル)というバス停に行き当たった。バス停のすぐそばにも小さなビーチがあったがそれはソルゲ海水浴場(▼)で、その遠くに白い建物がいくつか見えているあたりが目指すチナ海水浴場のようだった。



この時点ですでにカンジョル岬からけっこう歩いており、チナ海水浴場まで車で2~3分、徒歩20分というネットの情報は間違いだったようだ。情報収集の仕方が甘かった。

しっかりした歩道があればチナ海水浴場まで歩いてもよかったのだが、交通量が激しく、その頼りない歩道を歩くのは心もとなかったので、チナ海水浴場を目指すのはやめてバスで帰ることにした。バス停前、ソルゲ海水浴場の民宿(▼)。



当初の予定では、チナ海水浴場まで歩いて、チナのバス停から高速バスに乗り海雲台(ヘウンデ)まで戻るつもりだった。しかしこのソルゲマウルのバス停には蔚山市内バスしか止まらず、時刻表もない。バスの配車間隔は50分~2時間とある。次のバスがいつ来るか全く分からなかったが、とりあえずベンチに座って待ってみた。

すると運よく、10分か15分くらい待っただけでバスが来た。喜んで乗り込む。蔚山の市内バスだったが、釜山で使っている交通カード 「ハナロカード」 も使えた。バスは海沿いをしばらく走り、やがて終点の월내(ウォルレ=月内)に到着。

ウォルレで、釜山市内バスの180番に乗り換えて終点の기장(キジャン=機張)まで行き、キジャンでまた39番バスに乗り換えた。

39番バスに乗れば我が家の最寄のバス停まで行けるはずだったのだが、運悪く、송정(ソンジョン=松亭)あたりでバスが故障。どうやら後部ドアのセンサーに異常が生じたようで、そのためそれ以上の走行はできなくなった。急きょ、乗客全員、後続のバスに乗ることに。

後続のバスは我が家の最寄バス停には止まらないので、もう1度乗り換えて、ようやく我が家に到着した。帰りはバスを5台乗り継いで帰ってきたことになる。たまにはこういう珍道中も楽しい。

毎日、広安里の海を見ながら生活しているが、他の海を見るのも表情が違っていて面白い。海をたっぷり堪能した1日だった。

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