嬉しい再会
昨年末、4年ほど前に夫と同じ職場で働いていたMさんが日本から釜山に遊びに来られたので、もう1人の元同僚の方と、夫、私の4人で昼食をご一緒した。向かったのは西面(ソミョン)の 「고향맛」(コヒャンマッ)。고향영양돌솥밥(栄養石釜ご飯・9,000w)を注文した。
Mさんとは4年ぶりにお会いしたが、以前と変わらずお元気そうなご様子だった。現在は日本の大学で准教授として活躍されている。釜山で働いていらっしゃったときは、日本語を教える対象は主に韓国人だったが、現在は各国からの留学生を教えているそうだ。
以前読んだ本に、日本の任侠ものの映画や忍者に興味を持っている西洋人のことが書かれていた。もしや、Mさんが現在日本語を教えている学生の中にも、そういう分野に興味のある外国人がいるのではないかと聞いてみたら、やはりいるのだそうだ。
あるロシア人男子留学生は、忍者が大好きなのだそう。何泊か泊まって修行をする忍者養成(?)施設での体験もあり、自前の忍者の黒服や黒頭巾も持っているそうだ。
ある日、大学内の寮の前で、黒づくめの忍者の衣装で歩いているそのロシア人留学生を見かけたので、どうしたのかとMさんが尋ねると、(その格好で)「散歩に行ってきた」 と答えたそうだ。
背が高く頭が小さい彼が忍者の姿で街を散歩するのは、かなり人目を引いていたと思うとのこと。それにしてもそんな格好で 「散歩」 とは。忍者風に身を隠すようにさささっと歩いていても目立つし、かといって普通にのんびり歩いていも目立つし。愉快な学生さんだ。
もう1人の方(同じくMさん)は、この春からソウルで働くことが決まっているそうだ。こちらのMさんは以前にもソウルで働いていらっしゃったことがあり、韓国歴は長い。
石釜ご飯は炊きあがりまで30分ほどかかるとのことだったが、それぞれの近況などを話しているとあっという間に時間が経ち、料理が運ばれてきた。
石釜ご飯の器そのものも大きいし、料理の品数も多いので、すべてがテーブルの上には乗り切らない。乗らなかったものは、ワゴンを補助テーブルのようにしてのせていた。
ご飯は最初に全部お茶碗に移し、ご飯が焦げ付いた石釜にはスンニュンを入れて再びフタをしておく。食事が終わるころには焦げ付いたご飯がふやけてはがれ、おいしいお焦げのスンニュンがいただける。
あれこれとおしゃべりしながらおいしくいただき、場所を近くのカフェに移してさらにおしゃべり・・・。いろいろ話は尽きず、とても楽しい時間を過ごした。
日本からのお土産にと、昆布の老舗 「をぐら屋」 の塩昆布・とろろ昆布のセットをいただいた。こちらでは手に入らない(入ってもバカ高い)貴重な品だ。とてもありがたい。
この日はそのまま金海(キメ)空港から日本に帰られるとのこと。西面から地下鉄で沙上(ササン)まで行き、軽電鉄に乗り換えて空港へ。我が家のある南川(ナムチョン)あたりから空港へ行く場合、そもそも地下鉄で沙上まで行くのがえらく遠く感じられ、軽電鉄経由でのルートは選択肢から外れるのだが、西面からならそう遠くもなく便利そうだ。
MさんとMさん、またお会いするときまでお元気で。
고향맛
(051) 803-1363
西面ロータリーを南へ(地下鉄西面駅1番出口出てまっすぐ)、1つ目の角にあるHK저축은행(貯蓄銀行)のビル地下1階
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