ムクゲの丘

dilbelau

2012年07月20日 09:15

民楽(ミルラク)に、韓国の国花무궁화(ムグンファ=ムクゲ)が群生しているところがあると、先日夫が教えてくれた。日課のジョギング途中で見つけたのだそう。早速私も案内してもらった。



こんもりと小高い丘の入り口には 「무궁화 동산(ムクゲの丘)」 という石碑が立っている。数年後の移転が決まっている遊園地 「ミーワールド」 の近くだ。歩道からでもムクゲの花はたくさん見えるが、階段を上がるとさらに多くのムクゲの木が植えられている。









階段の両脇にもムクゲ。きれいに咲いた花を左右に見ながら階段を上がると、ちょっとした公園になっている。そこにもたくさんのムクゲ。立派な木にびっしり花がついている。雨上がりだったので、花びらに雨のしずくがついていて風情があった。









八重のムクゲ(▼)。ムクゲの花は朝開いて夕方にしぼみ、また翌朝開いて夕方しぼみ・・・を繰り返す。一重の花(▲)は2~3日、八重の長いものでは2週間ほどもつのだそうだ。

そしてやがて散る時が来ると、花びらをくるくると傘のように巻きつけてポトリと落ちる。椿も、花びらがばらばらにならず花ごとボトリと落ちる点では同じだが、ムクゲは花びらをすぼめて落ちる。その様子を、詩人の茨木のり子さんが “行儀のいい花” だと表現していたが、ムクゲを見るたびにその表現を思い出す。

またムクゲと言えば、日本の 「だるまさんが転んだ」 に相当する韓国語は、「무궁화 꽃이 피었습니다.」(ムクゲの花が咲きました)だ。



あずまやでは、おじさんたちが花札に興じていた。





今年4月5日の식목일(植樹の日)には、奉仕団体がここ 「ムクゲの丘」 にムクゲの苗木約150本を植えたのだそう。







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