焼き魚定食
家の近くに、一名 「일식거리(日式通り)」 と呼ばれる通りがある。일식(日式=イルシッ)とは、日本料理を指す韓国語。文字通り、お寿司や刺身などの日本料理屋が何軒も立ち並んでいる通りだ。先日久しぶりに通ると、その通りに焼き魚の専門店ができていたので、夫と昼食をいただいてみることにした。
「홍가네 생선구이 전문점」(ホンガネ焼き魚専門店)」 という看板のすぐ上に 「국내 최초 갈비찜 전문점 찜소골」(国内初カルビチム専門店チムソゴル)という看板が並んで掲げてある。まるでどちらの看板もその店のものであるかのように。
しかし店の窓ガラスには焼き魚定食のメニューが書いてあるので、カルビチム専門店の看板は別の店のものだろうと思っていた。だが店内に入ってメニューを見ると、実は焼き魚専門店でもあり、カルビチム専門店でもあるのだった。
焼き魚部門のメニューとしては、焼き魚(タチウオ・サバ・サンマ・イシモチ・アカシタビラメ)定食(各8,000w)、焼き魚盛り合わせや太刀魚のピリ辛煮、イシモチのメウンタン(辛いスープ)などがある。定食以外はいずれも小・2人分20,000w、中・3人分29,000w、大・4人分36,000w。
カルビチム部門のメニューとしては牛肉のカルビチム、豚肉のカルビチムなど。
夫はサンマの焼き魚定食、私はイシモチの焼き魚定食を注文。店内はけっこう広く奥には大人数に対応できる間もあるようだ。座敷の片隅には、ギターが2つ無造作に置いてある。店主の男性が弾くのだろうか。少し遅めの時間だったが、客はたくさん入っていた。やがてテーブルいっぱいに料理が並べられた。
主役のサンマとイシモチ(2尾)。どちらも身はジューシーでふっくら。非常においしかった。ボリュームもたっぷり。
数々のおかずもどれも美味。写真左手前から2番目の小皿は、달래(タッレ=野蒜)の和えもの(▼)。ぷくっと白く膨らんだ鱗茎は独特の香りが美味。韓国でも春の恵みとして好んでよく食べられる。
魚の右手にある小皿は、꼬막(コマッ=ハイガイ)の一品(▼)。茹でた貝の身ににヤンニョムを添えてある。ぷりぷりの身でおいしい。キムチも一見辛そうだが、ほとんど辛くない。風味があっておいしいキムチだった。
汁物も2種。ククス(麺)入りのおすましはダシがきいていておいしい。菜っ葉のお味噌汁にはすりゴマが入っていて、コクのある味わいだ。
おいしい焼き魚に、いろいろなおかずを少しずついただけて大満足。おかずは野菜や海草、キノコ類が中心なのでたくさん食べても胃への負担もない。
홍가네 생선구이 전문점(찜소골)
(051) 627-2338
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