絶品!! 牡蠣クッパ

dilbelau

2012年02月13日 21:13

2月6日대보름(テボルム=小正月)の日、広安里で行われた달집태우기(タルチッテウギ)を見物しているとき、ビーチで日本人の友人にバッタリ。タルチッテウギが終わった後、夫と友人と3人で夕食を食べに行くことにした。

入ったのは、ビーチ沿いから1本山側に入った道沿いにある牡蠣クッパの店。釜慶大前にある同店が、このたび広安里にも支店(?)を出したようだ。少し前にこの辺りを通りかかったときにはまだ内装を準備中で、2月オープンと書かれていた。ここの牡蠣クッパは気に入っていて、釜慶大前の店には何度か行ったが、家の近くにもできると知りオープンを楽しみにしていたのだった。

この日、店の前を通りかかるとこうこうと電気がついており客も入っていたので、てっきりオープンしたのだと思って3人で入った。ところが店のおばさんはちょっと困ったような笑顔で 「実はまだオープン準備中なんですよ」。

私が残念そうな表情をしていたのだろうか、おばさんは 「でも、どうぞ上がってください」 と笑顔。後で入口ドアに張り紙がしてあることに気づき、帰り際に見てみると 「オープンは2月7日のお昼」 と書いてあった。入る時にはそんな張り紙に全く気がつかず、店の人には申し訳ないことをしてしまった。

しかし、私たちの直前に入った10数人のおじさんの団体や私たちだけでなく、その後も続いて、もうオープンしていると勘違いした客がどんどん入ってきていた。しまいに店の人たちも諦めたのか(?)、次々に入ってくる客に普通に対応していた。

10数人のおじさんの団体は牡蠣クッパを前にして、持ち込んだワインを開けている(店のビールも注文していたが)。1人ずつ立って挨拶をし、やがて賑やかに乾杯。最近は 「飲食物の持ち込み禁止」 という張り紙をしている店も見かけるが、まだ大半の飲食店では持ち込みOK。おおらかな韓国だ。

さて、メニューは釜慶大前のと同じく、굴국밥(牡蠣クッパ)、굴전(牡蠣のジョン)、굴회(生牡蠣)などがあるが、釜慶大前の店にはない밀면(ミルミョン)と비빔밀면(ピビムミルミョン)もある。牡蠣クッパは辛い味と辛くない味から選ぶようになっており、私たちは辛くない味(6,000w)を注文。

注文の品が出てくるのを待っていると、韓国人2人と西洋人らしき外国人2人が入ってきた。外国人は壁のメニューの 「밀면(ミルミョン)」 を指さし、 自分はこれを食べたいとジェスチャーで表現している。それを見た韓国人は 「NO, NO!! ミルミョン NO!!」 。どうやら 「ここは牡蠣クッパの専門店なのだから、ミルミョンを注文するのは邪道。牡蠣クッパを食べるべし」 ということらしい。

しかし外国人は納得できない様子。ついに外国人2人は店を出て行ってしまった。どうも韓国人2人と外国人2人は知り合いではなかったらしく、店先で入るかどうか迷っていた外国人2人に 「カモン!!」 と(言ったかどうかは分からないが)、店に入るよう勧めた、といったところだろうか。そして牡蠣クッパを食べるように勧めていたのだろう。

外国人2人は韓国語があまり話せないようだったが、メニューのハングルを判読できていたのかどうかは不明。まあでもミルミョンは食べるなと言われて店を出て行ってしまったぐらいだから、ハングルを読むことができ、本当にミルミョンが食べたかった(または牡蠣が嫌い)のかもしれない。いずれにしても、韓国人の気質がよく表れた一場面だと感じた。

やがて、牡蠣クッパが出てきた。뚝배기(トゥッペギ=土鍋)の中でグラグラとスープが煮えたぎっている。





この店の牡蠣はぷりぷりの大粒で、数もたっぷり入っている。小さめに切った豆腐と、半熟の(というより黄身がまだほとんど固まっていず、とろーりと流れ出るほどの)卵、ニラなども入っている。このままでは熱くて食べづらいので、小皿に取り出していただく。



スープは牡蠣から実にいいダシが出ている。あっさりしているがコクがあり非常においしい。付け合わせはカクトゥギや、塩漬けしていない生の白菜のサラダなど。あっさりのスープにピリ辛味がよく合う。



帰り際、オープン記念にとタオルを1本ずつくれた。店のご主人と奥さま(?)と思しき女性店員は日本語が少し話せるようで、日本語で見送ってくれた。ご馳走さまでした。

향토집 굴국밥・밀면 広安店
釜山市水営区広安2洞193-4 テウアイビル109号
(051) 756-4111

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