薬膳料理の韓定食 1

dilbelau

2011年12月25日 09:02

先日、私の誕生日に何かおいしいものでも食べに行きましょうと、夫と向かったのは、薬膳料理の韓定食の店 「진미정(珍味亭=チンミジョン)」。

金連山駅近くの좋은강안병원(チョウン・カンアン病院)の裏手、ワンルームマンションや一軒家が立ち並ぶ静かな住宅地の中にある。人通りや車の通行量も少ないところにひっそり建っているので、人目につきにくい。



2人なので大丈夫だろうと予約なしで行ったのだが、部屋の予約状況を書いたボードはすでに予約でほぼいっぱいになっていた。12月も中旬になり、忘年会などの宴会が増えているのかもしれない。私たちは2階の部屋に案内された。室内には4人がけのテーブルが2つ。もう1つのテーブルもすでに予約が入っているようで、準備されていた。



この部屋は違ったが、床に直接座ることに慣れていない外国人客のためにと、わざわざ掘りごたつ形式に改造した部屋もある。部屋は2~4階まで、人数に応じて対応できるようになっている。

この店で使われる調味料は、天然の食材から抽出した天然ヤンニョム。また基本となる食材は国産のものを使うなど、安心・安全で身体によく、しかもおいしい食事を提供することにこだわりを持っている店だ。

料理は予算に応じて22,000~66,000wのコースがあり、また 「結婚式などの慶事コース」「ベジタリアン用コース」「ワインに合うコース」(各33,000w)などシーンに応じたコースも用意されている。

私たちは昼食特選(16,500w)を注文しようと思っていたのだが、このコースは平日のみとのこと。22,000wの 「수(寿)コース」 をいただくことにした。

まず急須で出てくるお茶は연잎차(蓮の葉茶)。成人病予防や血液循環改善、老化防止、貧血改善、血圧調節などさまざまな効果が期待できるお茶だそうだ。

次に 「오자죽(五子粥=オジャジュク)」 というお粥(左▼)と、물김치(水キムチ)。水キムチは、済州島に自生する這団扇というサボテンの赤い実 「백년초(ペンニョンチョ)」 を使っているため、鮮やかな色になるのだそうだ。写真では色合いが変わっているが、実際には薄い赤紫色。関節炎・浮腫改善、皮膚の美容に良いのだそう。

五子粥は、クルミ・ハスの実・アンズの種・桃の種・チョウセンマツの実の、五つの種や実が使われていることから名付けられた。お粥の中にも細かく刻まれて入っており香ばしい味だ。



次に、홍시(熟柿)や100초 효소(100種類以上の薬草や果物を発酵させた酵素)のドレッシングが添えられた野菜サラダ(右▼)と、蒸しカボチャ。カボチャに添えられているマスタードソースも美味。



牡蠣の초장(チョジャン=コチュジャンと酢を混ぜたもの)添え(右▼)と、오절판(オジョルパン)。オジョルパンは、小麦粉と水で作った生地を丸く焼いたもので、5種類の具を包んでソースをつけていただく料理。オジョルパンの 「オ(오=五)」 なので具が5種だが、具が9種類の구절판(クジョルパン)(ク=구=九)などもある。



続いて、上から左回りに(▼)콩나물잡채(豆もやし入りのチャプチェ)、녹두전(緑豆のお焼き)、海鮮・野菜・キノコのピリ辛和え。緑豆のお焼きは、緑豆を完全にすりつぶしてしまわず、歯ごたえを楽しめるよう多少固形も残してある。どれも美味。



つづく

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