カワニナたっぷりスープ

dilbelau

2011年11月25日 08:55

職場近くの 「안채(アンチェ)」 は、おばさんが1人で切り盛りする食堂。飲食店が立ち並ぶ通りから細い路地に入ったところにあって人目につきにくいせいか、いつも客は少なめなのだが、料理はおいしくてボリュームたっぷり、サービスも満点だ。

ボリュームたっぷりで食欲をそそる辛さが魅力の두루치기(トゥルチギ)もおいしいが、この日は 「다슬기탕(タスルギタン)」(6,000w)を注文。タスルギは 「カワニナ」 という巻貝のこと。日本では食材としてはあまり用いられていないようだが、上司によると解毒作用があるのだそうだ。

いつもの通り、まず반찬(パンチャン)類が運ばれてくる。この店のパンチャンは種類も豊富で、かつそれぞれのおかずの量もたっぷりだ。



おいしい、おいしいと食べていると、メインの料理が出てくる前におなかがふくれてしまうほど。最近韓国では、景気が悪く物価が上昇したことに伴って値上げに踏み切る食堂があいつぎ、またパンチャンの量も少し抑える店も多い中、この店の豪快な盛りつけは嬉しくなる。おかずのお代わりも、こちらから頼まなくてもおばさんが見計らって持ってきてくれる。

こちらがタスルギタン(▼)。すりゴマがたっぷり入った濃厚なスープに、カワニナとニラがどっさり入っている。ゴマの香りがとても香ばしくておいしい。



カワニナはタニシぐらいの大きさだろうか。緑っぽい色をしている(▼)。特に強い味はしない。小さくても巻貝だけあって、食感は貝そのものだ。



おかずのみならず、タスルギタンまでも 「もう少し入れましょうか」 とお代わりをくださる。太っ腹だ。そして最後には必ずデザートに果物を出してくださる。この日は柿とみかん。

こんなにおいしくて安くてボリュームたっぷりなのに、あまり客が入っていないのが不思議なほど。この日も私たちの他に客がいなかったのでとても静か。おなかもいっぱいな上に静かなので上司の1人が 「このままここで昼寝したい」。全く同感。



안채(アンチェ)
釜山市東区水晶2洞1-183番地
(051) 467-2346
定休日:日曜日

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