釜山おでんと焼き魚
先日、夫の職場関係者らが集まる食事会があり、私も参加させてもらった。場所は水晶洞の 「명성횟집(ミョンソンフェッチプ)」。私が普段この店で食事するときは、店に入ってすぐのテーブル席に座るのだが、この日は参加者が総勢21人ということで奥のオンドル席を空けてくれていた。そこは厨房の奥にあるので、テーブル席からは見えない。奥にも席があるのは知っていたが、こんなに広いスペースだったとは知らず驚いた。
この店名物のおでん定食(7,000w)か焼き魚定食(7,000w)を注文しようと思い、どちらがいいか皆さんの希望を聞くと、おでん定食が3人、焼き魚定食が18人。店のおばさんに伝えたが、コンロの数が限られているので焼き魚18人分を焼くことは難しいと。
「出来る限りは魚を焼くが、焼ききれなかった分はおでん定食にする」 というおばさんの代案に、私たちも合意。早速おばさんたちは全力で準備してくれた。結果、思ったより多くの人数分の魚を焼いてくれ、各テーブルごとに焼き魚とおでんが適度に配膳された。皆でつつきながらいただく。
この日の焼き魚は삼치(サムチ=サワラ)。大ぶりで肉厚のサワラだ。多めの油で揚げ焼きのようにしてあるので、表面はパリパリと香ばしく中はふっくらジューシー。いい塩梅で焼き加減も絶妙だ。
おでん(▼)。おでんは、店を切り盛りする60代ぐらいの女性が、常に四角い保温器の前に立って管理している。今は亡き自身のご主人が1968年に開店した店を、彼女が今も守り続けているのだ。
具は卵やちくわ、こんにゃく、牛すじ、大根、昆布、サザエ、タコなど多彩。これらを煮込むダシ汁がまた絶品。後を引くおいしさだ。
他にも、
刺身定食や
アンコウのスープ、
刺身ピビムパなどの料理も並ぶ。
명성횟집(ミョンソンフェッチプ)
釜山市東区水晶2洞207-4
(新住所表記では、東区고관로128-1)
定休日:第1・3日曜日
(051) 468-8089
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