韓国式刺身定食

dilbelau

2011年11月09日 09:03

この日の昼食は 「명성횟집(ミョンソンフェッチプ)」。その名の通り刺身屋なのだが、刺身以外にもいろいろなメニューがある。私はこの店のおでん定食焼き魚定食が特に気に入っている。この日は上司の提案で、刺身定食(12,000w)を注文。私にとっては初めてのメニューだ。

どのメニューを注文してもまず出てくるのは、キャベツの千切りにドレッシングをかけただけのシンプルなサラダと、ゆでた落花生。日によってはふかしたサツマイモが出てくるときもある。それらをつまんでいると、ほどなくメインの刺身が登場。

日本なら刺身にはワサビ・醤油が定番だが、韓国ではつけて食べるものにもバリエーションがある。写真(▼)左から초장(チョジャン=コチュジャンと酢を混ぜたもの)、醤油とワサビ、ニンニクや味噌・青唐辛子などを混ぜたもの、だ。韓国では粉ワサビを水で練ったものがよく使われるが、独特な色をしている。



刺身は전어(チョノ=コノシロ)(左▼)と、白身の魚。白身魚は食べるのに夢中で魚の名前を聞きそびれてしまったが、適度な弾力がありあっさりしたおいしい魚だった。

韓国では、魚の種類によっては小骨がついた状態で出てくる場合がある。小骨の食感ごと楽しむということらしいが、それに慣れていない日本人には少し抵抗があるだろう。この日の魚はどちらも小骨は全くついていなかった。



どれをつけていただくかは各人の好み。しかしコノシロに限っては、味噌ダレをからめて青唐辛子やニンニクと一緒にサンチュやエゴマの葉で包んで食べる、という食べ方がこちらでは一般的のようだ。

上司はコノシロも白身魚も味噌ダレをつけて食べていたが、私は白身魚は醤油で。

刺身だけでもけっこうボリュームがあるのだが、この他にもまだまだ出てくる。魚や野菜を辛いスープで煮込んだ매운탕(メウンタン)(▼)。飛び上がるほどの辛さではなく、ダシがきいていておいしい辛さだ。



おかずの数々(▼)。どれもおいしくてたくさん食べたいのだが、さすがにおなかがいっぱいでギブアップ。





韓国人は赤身の刺身を好まない人が多い。食感が軟らかすぎることや、脂っぽいのが苦手なのだと聞く。そのため刺身や寿司の盛り合わせを注文しても、ほとんどが白身の魚。刺身や寿司ネタの種類が少ないのは、日本人にとっては物足りなく感じる。それが唯一残念な点だ。



명성횟집(ミョンソンフェッチプ)
釜山市東区水晶2洞207-4
(新住所表記では、東区고관로128-1)
定休日:第1・3日曜日
(051) 468-8089

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