どじょうのスープ

dilbelau

2011年07月17日 09:31

30度近くまで気温が上がる日もあれば、この日のように冷たい雨の日もある(7月6日)。一日中降ったりやんだりし、気温は最近では珍しく20度ぐらいまでしか上がらなかったそうだ。そんな日は、熱々のタン(スープ料理)が食べたくなる。上司や同僚と向かったのは、양지추어탕(ヤンジチュオタン)。추어(チュオ=どじょう)料理の専門店だ。

この店のご主人はいつ来ても丁寧な対応で気持ちが良い。メインのどじょう料理は2種類。どじょうスープにご飯やおかずがつく추어탕(チュオタン)と、どじょうスープに麺が入った추어국수(チュオククス)。どちらも6,000wだ。この日はチュオタンを注文。

まずどじょうを水に入れて火にかけよく煮込む。柔らかく煮込んだどじょうを、目の粗いザルの上にのせしゃもじでこすと、ザルには骨や皮が残って下に身だけが落ちる。こうしてこした身を沸騰させたダシに入れ、コチュジャンやテンジャンで味を調えれば出来上がり。生姜やニンニク、コショウ、山椒などを好みで加えていただく。



山椒の味がきいておいしいスープだ。菜っ葉類もたっぷり入っている。どじょうのスープと言うと少々グロテスクに聞こえるがとてもおいしい料理。しかも栄養価が高く身体に良いとされている。

おかず類もどじょうスープを引き立てる。中でも干し魚を煮付けたもの(写真手前中央▼)は後を引くおいしさだ。



昔は水が張られた田などにたくさん生息していたというどじょう。出入り口が狭く、一度入ったら出られないようになった仕掛けの中に味噌を入れておけば、味噌の匂いに引き寄せられてどじょうがたくさん入るのだそうだ。

また天然のどじょうは、冬眠に入る前に身体に栄養をたくさん蓄える。よって、冬眠前の秋は天然どじょうが最もおいしい時期なのだそうだ。最近ではそうした天然のどじょうが少なくなり、ほとんどがこの店のような養殖どじょうだそうだ。



양지추어탕(ヤンジチュオタン)
釜山市東区水晶2洞550-10番地
(051)467-3924

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