生命の航海 6・25戦争写真展 1

dilbelau

2011年07月06日 08:58

1950年6月25日。朝鮮戦争が勃発した日だ。韓国では毎年6月25日を 「6・25사변 일(6・25事変の日)」 とし、各地でさまざまな行事が行われる。この写真パネル展 「生命の航海 6・25戦争写真展」 もその一つ。6月25日だけでなく、大きな行事や祭りのときなどにもいろいろな場所で展示されている。この日は広安里ビーチ沿いで展示されていた。





時の流れとともに忘れ去られていく朝鮮戦争の真相を、多くの人々、特に戦争を知らない若い世代に伝えていくことがこのパネル展の目的の一つ。また朝鮮戦争当時、UN軍が実践した人道主義の愛を紹介、韓米同盟および世界67カ国の支援国家の同盟の必要性・重要性も説く。

さらに自由と平和がいかに重要かということをあらためて知らしめる。大韓民国が国際社会における責任をきちんと果たす国であり、朝鮮戦争のときの支援国家67カ国に対して感謝の気持ちを持っていることを表明する。そしてひいては、国際社会の未来と希望を提示するというのも、パネル展の目的だ。



朝鮮戦争時、UN軍として戦って亡くなった人は57,936人。負傷者481,155人、失踪者1,047人、捕虜5,773人。合計545,911人だ。



朝鮮戦争の勃発から、1953年に休戦協定が結ばれるまでの経緯を写真や文書とともに展示している。また朝鮮戦争だけでなく、2010年3月26日に発生した哨戒艦 「天安号」 撃沈事件、そして同11月23日の延平島砲撃事件の写真も展示されている。







全部で150枚弱のパネルを見て回りつつ、ふと目を上げると見慣れた広安里の平和な海が広がっている。写真の中の光景と、自分が今見ている現実の世界の光景があまりにも違って違和感を感じる。この平和で穏やかな海が、いつまでも人々の笑顔で満たされていますようにと祈る。

つづく

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