ロピアーノでコーヒーを
少し前、家の近所に雰囲気のよさそうなカフェができたと、夫が教えてくれた。その道は毎日のように通っているのに、なぜか私は気づいていなかった。
夫がここだよと教えてくれた場所を見ると、確かにこじんまりとはしているが、内装がシックでこじゃれた感じのカフェがオープンしている。はて、この場所には以前何があったのだろうかと思い出そうとしてみるが、まるで思い出せない。
オープン後間もなくから、女性を中心にけっこうお客さんが入っているのが、外からも見えていた。入り口はガラス戸だし、また暖かい日にはその戸も開放していることも多いので、中の様子がよく見えるのだ。
ある週末の朝、私たちも入ってみた。間口は狭くて奥行きがある長方形の店内は、茶系統の色が基調となり落ち着いた雰囲気だ。壁に作りつけの棚には、エスプレッソマシーンなどが飾られている。
にこやかな女性店員さんが迎えてくれる。エスプレッソ、アメリカン、カフェラテ、カプチーノなどをはじめ、ホットチョコ、緑茶ラテ、レモンティー、ハーブティーなどがメニューに並ぶ。またカウンターのショーケースには、ベーグルやバナナマフィン、ケーキなども見えている。朝11時までならモーニングコーヒーが2,000wだそうだ。
とりあえずアメリカン(3,000w)を注文。セルフサービスだ。韓国のカフェではよく出てくる、小さなクッキーつき。お味は残念ながら、少々薄くて物足りない。注文時に 「濃いめでお願いします」 と言えば、そのようにしてくれるのかもしれない。豆はコロンビア産のアラビカを使っているそうだ。カウンターでは豆の販売もしている。
テーブルには白いマーカーで、文字やイラストが描かれている。店に来た客が書き残していったものだ。例えば子供が小学生ぐらいのママ友たちが、どこかに行った帰りに気軽に寄って、コーヒー片手におしゃべりに花を咲かせる、そんな感じのカフェだ。
さて、私たちがコーヒーを飲み終わった頃、女性店員さんが素敵なガラスのティーセットをテーブルまで運んできてくださった。
ジャスミンティーだそう。思いがけないサービスがとても嬉しかった。店名のLoppianoは、イタリア・フィレンチェ近郊の地名なのだそうだ。この日は女性店員さんお一人だったが、もともとご夫婦で経営されているそう。ご夫婦ともイタリア留学の経験がおありだとか。
Terre di Loppiano
定休日:日曜日
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