あの店のサンマが食べたい

dilbelau

2010年11月08日 09:19

「あの店のサンマが食べたい」

夫のこの一言で、どの店のことを言っているのか私にもすぐわかる。4,000円でおいしい家庭料理を楽しめる 「세뚜리」 のことだ。

ご飯と汁物、そして数種類のおかずが並ぶ 「백반정식」 は、季節によってその時々でおいしい旬の食材を使った料理が出てきて、行くたびに今日はどんなおかずだろうかという楽しみもある。

風もなく、暖かい日差しがさんさんと降り注ぐ穏やかな週末。

いわば日替わり定食のような感じなので、毎回サンマが出るとは限らないのだが、今日は出るといいなと楽しみにしながら夫と店へ向かった。

店の入り口には5~6組の靴。店内のテーブルはまだ片付けにまで手が回らずにいるようで、客が帰った後もテーブルの上に食器がそのままだ。基本的に女性が1人で切り盛りしているようで、いっぺんに数組の客が来るとてんてこまいの忙しさなのだろう。

もうすっかり私たちの顔を覚えてくれた店のおばさんが、にこやかに 「そちらの部屋へどうぞ」 と。注文を済ませ、店内においてある新聞をペラペラめくりながらしばし待つ。やがて、大きなお盆でたくさんのおかずが運ばれてきた。

手際よく並べてくれるおかずの中に・・・。

ありました、ありました。食べたかったサンマが。^^



サンマそのものもおいしいが、たっぷりと添えられている特性ソースが実においしくサンマの味を引き立ててくれるのだ。サンマを食べ終わった後に残ったソースも、ご飯にのせて食べてしまうほど後を引くおいしさだ。

他にも、季節の野菜を中心に、おばさんが心を込めて作ってくれたであろう料理が並ぶ。



そしてご飯と汁物。この日は菜っ葉の味噌汁だが、唐辛子をきかせてあってピリ辛だ。いただくうちに身体がホカホカしてくる。



どのおかずもおいしくて、たくさんいただいた。私たちが食べ終わるのを見計らって、おばさんがいつもの食後のシッケを持ってきてくださる。「随分お待たせしちゃって、ごめんなさいね」 と。甘いシッケの味とともに、おばさんの優しい料理の味があらためて胃袋にしみわたっていくようだった。

세뚜리
(051) 626-2715
定休日:日曜日
場所:地下鉄2号線 「金蓮山」 駅の3番出口と5番出口の間にある、海の方へと下りていく細い道に入ってすぐ左手。

関連記事