豚と刃物
つづき
舞台上には丸ごと1匹の豚(▼)と、
カラフルな衣装とたくさんの刃物類(▼)が置かれている。
この豚と衣装・刃物は、무당(ムーダン)が굿(クッ=ムーダンが行う祭祀)を行う際に必要な道具のようだが、それ以外にも別のことにも使われるということが後で分かった。
굿(ムーダンが行う祭祀)が行われている舞台の近くには、この会場に来たときから非常に気になっているものがあった。それはこちら(▼)。大きな刃物を階段状に組み上げたものと、その刃物よりもっと大きな巨大刃物が設置(?)されている。
階段状の刃物の上には、刺繍が施された美しい赤い小さな巾着のようなもの(▼)がたくさん置かれている。後で韓国人の友人に聞いてみたところ、これは복주머니(福の巾着)ではないかとのこと。
階段状の刃物の横には、大きな槍のようなものと、お米やマッコルリなどのお供え物(▼)。
そのお供え物の上部には、文字が書かれたカラフルなのぼりのようなものがたくさん取り付けられている(▼)。
「중앙황제장군(中央黄帝将軍)」 を中心に、「동방청제장군(東方青帝将軍)」、「서방백제장군(西方白帝将軍)」、「남방적제장군(南方赤帝将軍)」、「북방흑제장군(北方黒帝将軍)」の ”五位方” を守る神、「오방장군(五方将軍)」 のことが書かれたのぼりだ。
「黄帝」 なら黄色ののぼり、「青帝」 なら青色ののぼりとそれぞれ色別になっている。
これらは一体なんだろうかと不思議に思いつつ、その場に置いてあったパンフレットを持ち帰りよく見てみると、これも굿(クッ=ムーダンが行う祭祀)に使われるものなのだということが分かった。
つづく
関連記事