つづき
さて、お楽しみのお弁当。ご飯とおかずが別の容器に入っていて、おかずはピリ辛のプルコギやズッキーニのジョン、豆腐の和え物など。ご飯が進むものばかりだ。
食べ終わった頃に、係の人が小さな容器に入った汁物を配って歩いていたが、もう完全に食べ終えてお茶を飲んでいるところだったので・・・パス。
おなかがふくれたところで、午後は舞台公演がいくつか。提出された作文を審査員が審査している間に、私たちが退屈しないようにと用意してくれたものだ。
まずは 「8分音符」 というグループの演奏と歌声(▼)。
続いて、サムルノリ(▼)。
「カノン」 など耳になじみのある曲を何曲か演奏してくれた、室内管弦楽団 ”카덴차” (▼)。
最後は、釜山外国語大学の ”신바람” というサークルメンバーによる、チアリーディング(▼)。
これら公演の後は、これまたお楽しみの抽選会だ。各自受付で受け取った紙に番号が記されており、それにより抽選。景品は、USBや弁当箱、「JUMP」 公演チケット、アクアリウム入場券など。中でも目玉は海雲台のシークラウドホテルの宿泊券(2名分)と、エアープサンの国内航空券(2名分)。
私はこういう大会に何度か参加しているが、今まで一度として当たったことがない。
「JUMP」 公演も観たことがあるし、アクアリウムも入ったことがあるし、できれば(というより是非!! )国内航空券が当たりますように・・・と心の中で念じていたが、やはりどれも当たらず・・・。予想通りといえば予想通りの結果だった。
さて、抽選券が終わるといよいよ審査結果の発表だ。1・2・3等と特別賞、それぞれ2名ずつ選ばれて賞状と賞金が授与される。
特別賞から順に該当者の名前が呼ばれていったのだが、何と最後の1等(散文部門)で私の名前が!!
一瞬息が止まるほど驚いた。それなりに真剣に書きはしたが、まさか1等をいただけるとは。あまりの驚きに手が軽く震えているのを感じながら壇上へ。花束と賞状をいただく。賞金70万ウォンは後日銀行口座に振り込まれるそうだ。
授賞式の後、主催者関係者と受賞者全員で記念写真を撮り、簡単なインタビューを受ける。その後会場を出てすぐ、この日は学会発表を聴きに行くため別行動していた夫に、早速電話で結果を報告。
遠い昔、小中学生のころは読書感想文や作文など、文章を書くのが大の苦手で嫌いだった私だが、ふと気がつくと今はそれほど嫌いではなくなっている。
釜山で暮らし始めた頃、夫の勧めで、日々の出来事や感じたことなどをブログとして書き留めるのが日課となったのだが、そのブログももう2年半以上続いている。
今では自分が感じたことや伝えたいことを、どう書けば少しでも分かりやすく正確に伝えられるかを考える作業が、楽しいとさえ感じるようになった。ブログを書いていたおかげだ。
その延長で、韓国語で文章を書くことも楽しいと感じるようになっている。最初の頃は、挨拶やごくごく簡単な会話程度しかできなかった私でも、徐々に言葉を覚え、自分の言いたいことがきちんと相手に伝わるようになってくると本当に嬉しく、それが励みになって韓国語の勉強も楽しくできたように思う。
楽しみながら学ぶことができる環境にあることを、あらためて恵まれていると感じた1日でもあった。